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ハイエクの謦咳に接した著者が、その主著『隷従への道』全一五章を丹念に読み解く。一九四四年に発刊されたこの書物は、すでにベルリンの壁崩壊という歴史的大転換の要石となる思想を提供していた。にもかかわらず、日本ではその意義がまだ十分に理解されずにいる。いまこそハイエクを読み直すべきである。「自由主義こそが経済繁栄を生む」「自由は民主を凌駕する」「統制と保護は発展を阻害する」「権力者は未来を見通せない」「福祉国家という罠」――経済が統制されることは、自由そのものが奪われることに等しかった。
...続きを読むPosted by ブクログ 2009年10月07日
確かに私は自由が好きだし、平等よりも自由のほうが大切だと
考えているけど、共産主義や全体主義にもいいところはあるし、
自由主義は完璧な体制でないことも知っている。
(もちろん、人類が今までに試したどのシステムよりも優れている
とは思っているが。)
そのことを勘案すると、筆者はあまりにハイエクを盲目的...続きを読む
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