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ガンが転移し余命2年を宣告されながらも、煙草を吸い、ジャガーを購入し、ジュリーにときめく。そんな日常生活や、一風変わった友人たち、幼い頃の思い出などが、著者ならではの視点で語られる(表題エッセー「死ぬ気まんまん」)。併せて主治医との対談や、関川夏央氏による「『旅先』の人」などを収録。著者の思いがいっぱいに詰まった魅力的なエッセー集。
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Posted by ブクログ
エッセー 死ぬ気まんまん 知らなかった 対談 x 平井達夫(医師) 全く信仰心のない著者のみた、人が神(仏)に出会う描写は美しかった .......... 私はその時頭のうしろからすっと何かが入ってきたようにわかった。 「わかった、あなた、もう救われていたんだよ。仏様が救ったのは、体じゃなかった...続きを読むんだよ。魂が救われていたんだよ。だから、あなたは、苦しんだり不安じゃなかったんだよ。普通にしていられたんだよ」 神も仏も信じていない私が言っていた。 彼女は私のベッドの上のあかりのほうを見ていた。彼女は丸い黒い瞳をしていた。 「あーそうか」 彼女が言った。 その時、その黒い瞳が、さーっと茶色に透明になっていった。そして彼女は一瞬にして白というか銀色というか光り出したのだ。私はぶったまげた。 そしてその透明な茶色い瞳いっぱいにあふれるように水が盛り上がってきた。 光は消えた。瞳がだんだん黒くなっていった。 「あーそうか」 もう一度彼女が言った。
佐野洋子さんには ほんとうに 励まされる。 生きていることへの 全肯定を してもらっている気がする。 佐野洋子さんは 最期の最後まで 佐野洋子さんでありました。 巻末に掲載されている 関川夏央さんの佐野さんの思い出 「『旅先』の人」が素晴らしい
病気や痛みを抱えてる佐野洋子さん すごく平常心で書いている 私ももうすぐ70なのに もっと上の時代の人の なんか時代劇に出てくる武士のような 腹の座った 死の受け入れ方をしている。 病気の友だちが すごくおとこまえな先生 と言って 頑張って行ってみたら ホスピスだった。 180センチもある男前のドク...続きを読むターは80歳だった。 でも ホスピスの看護師さんは 患者さんが死んだ時 泣いてもいいんだそうだ。 普通の病院では 泣いてはいけないらしい。 亭主はいないけど しっかりものの息子さんがいるのが 頼もしい。 わたしも親を4人看取って 去年は犬と猫を3匹看取って 自分の番も遠くない と思って読みました。 佐野洋子さんみたいに 受け入れて死にたいものです。
死というものを非常にリアル正確に伝えてくれる貴重な本 佐野洋子さんの思想は今では過激な表現も多いが、私は好みで、特に死生観はその人の最後の最後生き様、人格全てを表してしまうものだと思う。 それは周りの家族も同然で。 死はタブーではないと、死にゆく過程を見せてもらい育ったことが私のアイデンティティ...続きを読むでもあり、 今では非常に感謝している。 たとえ、見栄でも私もかっこよく潔く死にたい。
“私は利口ではないが、すごく馬鹿というわけでもないと思っていた。しかし、私は今度生まれたら「バカな美人」になりたい。この間、鏡で顔を見て、「あんた、その顔でずっと生きてきたんだね、健気だったね、偉かったね」と言ったら涙が出て来た。自分の健気さに。”(p.64)
佐野さんのエッセイを読んでいると、渇を入れられた気がします。 「…自分が死んで自分の世界は死んだとしても、宇宙が 消滅するわけではない。そうガタガタ騒ぐな…」 なんともすっきりした死生観でした。 でも…、見送る方はやっぱり寂しいですよね。 余命宣告されたのに、二年経ってもまだ死なない! 主治医から...続きを読む、「佐野さん、まだ死にませんよ」と言われ、 「えー!お金使っちゃいましたよ。どうしてくれるんですか」 なんて、くってかかる佐野さん。 切実なのかなんなのか、クスッと笑ってしまいます。 後半のエッセー「そうだったのか」は、ガンを宣告される前、 神経症を患った頃のものです。 ガンよりも、痛々しさが伝わってきます。 こんな時期を乗り越えて、ガンの告知…。 恨み節にもならず、しゃかりきにもならず、 じゃあ、お金を使っちゃおう!とジャガーを買っちゃう 佐野さん。かっこ良すぎます。
著者はもう10年以上前になくなっている。「100万回生きたねこ」の著者としても有名。しかし私は谷川俊太郎の元妻として少し興味があった。 快活な面白い人柄。こういう勢いで死ねたら楽かなと思った。
感想作成中 癌で余命宣告をされた後の日常を書いたエッセイ「死ぬ気まんまん」。主治医との対談。身体の痛みに耐えかねて入院したホスピスの体験を書いたエッセイ「知らなかった」。関川夏央が寄せた文章「旅先の人ー佐野洋子の思い出」の4編が収められている。 痛みこそ恐れたが、死を突きつけられても恬淡としている...続きを読むように見える著者であったが、無念な気持ちは抱えていたようではある。関川夏央が引用している「神も仏もありませぬ」の中に、住んでいた北軽井沢の山の春を、佐野さんは次のように書いている。 【引用】 ここの春はいっぺんにやってくる。山が笑いをこらえている様に少しづつふくらんで来て、茶色かった山が、うす紅がかった灰色になり、真っ白な部分と、ピンクのところとが、山一面にばらまいた様に現れる。こぶしと桜がいっぺんに咲くのだ。(中略) 私が死んでも、もやっている様な春の山はそのままむくむくと笑い続け、こぶしも桜も咲き続けると思うと無念である。 【引用終わり】 自分が死んでも、北軽井沢の山は春を迎えて綺麗に装うであろうことに無念さを感じるということ。 同じような気持ちを持ったことのある人は多いと思うが、それは、少なくとも私の場合には、自分がいなくても世の中はいつも通りなのだろうな、という無情感、無力感であり、無念さではない。このあたりに佐野さんの佐野さんたる所以があるような気もする。
佐野洋子轻快又洒脱的文笔,说着妄想是老年人的特权啊这样的话实在是太可爱了。家训是比起钱生命更重要,但自己却是一个钱不重要命也不重要的人。可可爱爱的老太太,绘本们古灵精怪随笔集更有趣了。
百万回生きたねこの佐野洋子さんのエッセイ集。昔気質のチャキチャキのおばあさんは、がんの告知にも病のひどい苦痛にもめげた様子が見えず、なかなかこうはできないと思いました。
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