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Posted by ブクログ 2022年10月26日
バーテンの仙田を主人公に新宿の夜の世界に生きる人々の人情話による短編連作。プロに対してこういう言い方は大変失礼なのだが、本当に小説が上手い作家だなぁというのが率直な感想。文章に安心感、落ち着きのようなものがあり、それがまた描かれる夜の世界の人間模様にぴったり合っている。作者は作家になるまでバーテンを...続きを読む
Posted by ブクログ 2019年06月18日
直木賞作品の表題作を含む8編の連絡短編集。第1話の「おさせ伝説」を読むと、さすが「戦国自衛隊」の作者だけあってSF的作品が連なるのかと思いきや、残りは昭和の古き良き新宿を舞台にした酒と人情の世界を描いた作品ばかり。
どの短編にも登場するのがベテランバーテンの仙田。彼が主人公や狂言回しとなり、様々な...続きを読む
Posted by ブクログ 2022年07月10日
「古き良き新宿」という知らない世界の話。かつてバーにはお姉ちゃんがいたらしい。キャバクラとクラブと分化してなかったとか。へーって感じ。
抑制の効いた大人の人情話という感じで好きだった。男に騙されても女に利用されても、きちんと傷ついて泣いて悲しんで、そのうち元気になってまた人生頑張っていくという当たり...続きを読む
Posted by ブクログ 2024年03月04日
半村良といえば「戦国自衛隊」だけど、まずは、1975年直木賞作品。
半村良といえば、SF。若かりし頃、何作か続けて読んだ記憶。「雨やどり」は、夜の新宿を舞台にした艶っぽい人情小説。
新宿のバーでバーテンから人脈を築き、店を持った男仙田を主人公とした連作短編8編。
「おさせ伝説」のみにSFっぽさが仕込...続きを読む
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