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幼い頃、記憶を失った真汐はドイツで男娼をしていた。何も覚えていない真汐には、男娼も「人に喜ばれる」仕事だった。ある雪の夜、真汐はマフィアのジークと出逢い、引き取られることになる。真っすぐに自分を見て、馬鹿な自分を受け入れてくれたジーク。空っぽだった真汐の中に、彼との記憶が積み重なっていく。真汐が惹かれていくのは自然だった。しかし、学ぶにつれ真汐は、いかに自分が穢れているのかを理解していく。初めての感情に押しつぶされそうになっていく中、ジークには『奥様』がいることを知ってしまい――。
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Posted by ブクログ
不幸、記憶喪失、幼児化…ちょっと『シナプス~』を思い出してしまいました(笑)しかし、しっかり泣かされましたね。童話使ったとこも良かった。ただもうちょっと攻の感情が分かりやすかったら良かったかも。
ドイツ北部が主な舞台なのでロマンティックな響きがあるのですが、思っていたより泣かされてしまいました。 記憶を失ってドイツの街角で男娼をしている真汐が、それはもうかわいそうなのです。日本人なのに異国で春を売っている理由が本人すら分からず、分かろうとする意思もなく。 記憶喪失なんです。しかも20歳なのに...続きを読む頭の中身は8歳くらいで、見た目も東洋人だから幼く見えてしまい、「バカ、おつむが足りない日本人」と嘲られながら男娼をしているのです。 もう、真汐の履歴だけで胸が痛くなってしまいます。 でも、そこは華籐えれなセンセです。不幸受が最後にはちゃんと救われるので、安心保証。 真汐は雪の夜、血まみれになっていた男を助けますが、彼は敵に命を狙われているマフィアのボス、ジークでした。 ジーク視点で描かれていないので、彼が真汐をどう思っているのかなかなか見えてこないんです。だから、彼の気持ちを真汐を通して想像すると、ちょっと残酷な男に思えてしまったりという「誤解」がポイントですね。 奥さまの存在とか。 ドイツ男の堅物そうな気質がストーリーに上手く生かされていて、ずい分心配させられました… ジークもまた過去に悲壮な出来事があって気持ちがが荒んでいたのですが、真汐と出会うことによって彼の心に変化が生まれてくるところがなんとも良かったです。ちゃんと、真汐を愛しているのがだんだん見えてきます。 一番いいなと思ったのは、真汐の穢れない魂です。強く胸を打たれました。純真で一途で、相手への思いやりにあふれている。決してバカじゃありません。 ジークもマフィアではあるけれど、優しい心の持ち主でほっとします。 不幸がてんこ盛りだけど、ラストは甘々!
泣けた
不憫過ぎる…。 事故に遭い記憶障害… 記憶を取り戻したところで… あまりにも何で!と思う事が沢山あり過ぎて、泣けてしまいました。
ええ?あれー?
読んでて弓月◯やサン?と思うほど不憫な昼メロです。華藤さんしては珍しくないか、、と思いつつよく思い出せば割と不憫好きな作家さんでした(笑)。にしてもこの真汐の扱い一番酷い気がします、肉体的にも精神的にも。読んでて泣けはするんですが割とクドくて〜後半で正直ちょっぴり辟易。ま真汐は足りない子として思考回...続きを読む路がグッチャグチャでも仕方ないにしろ、ジークがねぇ何か芯がないっつーか愛があるにしちゃー真汐を簡単に疑ったり口汚く罵ったり、で手のひら返してしおらしく優しくなったりちょっと言動軽率で気まぐれじゃね?と度々思えた=魅力が分からん(笑)。ん〜残念ながら値段が張ったし華藤さん作品としては今ひとつでした。
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