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Posted by ブクログ
サイバネティクス技術が発達し、サイボーグ達が横行する近未来の上海。その世界を牛耳る犯罪組織・青雲幇の幹部五人に辱められ殺されてしまった最愛の妹・瑞麗。――仇討ちと、五つに分かれた瑞麗の魂を取り戻す為、孔濤羅は人の道を棄て、鬼になる。虚淵玄の筆致が冴え渡る、今なお人気の高いサイバーパンク武侠片上巻。
鎧武放送開始おめでと~ってことで虚淵を久しぶりに読もうかと思い積読してあった鬼哭街を取り出して来たはいいものの、星海社から完全版が出るんですね…知らなかったYO でも持ってるものはしょうがないので読んでしまいます。鬼哭街は五年前にプレイしたきりで全て瑞麗の掌の上の物語だったってことしかロクに覚えてなくて(ひどい)新作を読む感じで読んでました。やっぱり虚淵の文章はハードで渋くてとにかくかっこいい。こんな大人な文章をすいすい書けるようになりたい…(無理)
振り返ってみると瑞麗を想うタオローあにさまはほんとに人間くさくて脆いのに、人であることを棄てて復讐の鬼になってるところが何とも皮肉…のように思えました。こういう男には意外と弱い…けどタオローあにさまにはそこまで惹かれないのは何故だろうw 上巻なのでちょっとしか感想書けません。ざっとしたものは下巻で。
Posted by ブクログ
人気を博したアニメ作品、魔法少女まどかマギカやサイコパス、Fate ZEROなどの脚本家として有名な虚淵玄さんが作家として筆を取った本作。平成17年出版と少し古いものだが、それゆえに彼が表現したい世界観を昔からブレずに描き続けているのがよくわかる。つまり、暗い。
もう少し言葉を改めると、大団円のハッピーエンドなんかこの世に存在しないよ、だからそんなことは表現しないよ、という姿勢が私見ながら読み取れるのだ。まだ前編なのに。
ただ、それだけでは済まないのが虚淵さんの良いところで、絶対にこの主人公幸せにならないよなあ、ヒロインもさらに不幸になるんだろうなあ、と読ませておいて(まあ大体実際なるんだけど)不幸のどん底の彼らに一片の救いを与えるのがとてもうまい。しかも解釈が分かれるような非常に曖昧な救いをあえて投入することで、これは一応ハッピーエンドなのか、それともバッドエンドなのか、判断の余地をこちらに委ねてくれている。それが作品の奥行を生む。
本作もそのような展開を見せてくれるのではないか、とは思うのだが、あいにく後編がどこを探しても売ってない。出版社の方も品切れらしい。困った。
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