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Posted by ブクログ
日本長期信用銀行、日本興業銀行、セブンイレブン・ジャパン、楽天などで人事部門に携わった著者が、「社風」に焦点を当て、銀行、省庁、鉄鋼業界など様々な事例を紹介しつつ、日本企業の人事の特色を解説している。
本書によると、「社風」とは、その企業における「暗黙知」、さらにいうと、「経験則、成功体験の集合体」だという。人事部は、ひたすら社内の声に耳を傾けて、その声を集約することで人事を行い、また、上司による評価でも、結局は「好き嫌い」での評価になり、自分と似た、社風というDNAを受け継ぐ人間が評価されるというようなことを通して、「社風」に合った人間が出世していくのだと説いている。
確かに「社風」というものはある気がするし、著者の「社風」の定義、それが出世につながるメカニズムもある程度理解はできるのだが、同じ企業でタイプの違う社長が出ることもあるし、ある程度の規模の企業だと、そう簡単に「社風」で割り切れない多様性がある(部門ごとに組織の雰囲気が変わったりするなど)とも思うので、「社風」がすべてというような論調には違和感を覚えた。
ただ、「社風」というものを前提とするなら、「一旦は会社に埋没して社風と一体化したうえで、自己と他者、自己と社風との適切な「距離感」を見つけていく」という著者が指摘する「社風」への対処法は参考になるものであった。
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