「兵士」になれなかった三島由紀夫

「兵士」になれなかった三島由紀夫

583円 (税込)

2pt

3.0

三島自決の真実に迫る兵士シリーズ最終巻。

1970年11月25日――自衛隊の本拠・市ヶ谷駐屯地で壮絶な最期を遂げるまで、作家・三島由紀夫は毎年のように自衛隊に体験入隊を繰り返していた。<これほどお互ひに敬意と揶揄を忘れぬ、思ひやりにみちた人間集団に、私はかつて属したことがない。>初めての体験入隊後、そう自衛隊を評した三島は、苛酷な訓練にも真摯に臨み、現場の「兵士」=自衛隊員たちとも濃密な交流を重ね、時に「クーデター」への思いも口にしていたという。
そして運命の日、三島は「自衛隊は永遠にアメリカの傭兵として終るだろう」と自衛隊、日本人に告げ、割腹自殺を遂げた。あれから40年――「日米の防衛協力は日米同盟という言葉にとって代わり、いつのまにか『世界の中の日米同盟』に際限なく拡大してしまっている」(本文より)。具現化する三島の“予言”。
三島にとって自衛隊とは何だったのか。そして、長年に渡って封印されてきた「三島自決」までの知られざる道程とは――。

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「兵士」になれなかった三島由紀夫 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2023年02月02日

    兵士に聞け シリーズ、で15年にわたり自衛隊を取材した杉山隆男による、三島由紀夫と自衛隊の物語。鍛え上げた上半身(腕力)を誇った三島だが、鍛えられていない下半身は脆弱なまま(脚力不足)で体験入隊時の持久走では、常に劣後していた等の指摘が興味深い。劣後しながらも真剣に付いてゆこうという三島の鬼気迫る雰...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2011年07月25日

    三島由紀夫が市谷駐屯地で自決を遂げたのは、1970年11月25日。当時小学生だった私は、そのニュースを新聞やテレビで読んだり観たりしたと思うのだが、全くと言って良いほど記憶がない。その歳では、三島由紀夫の作品を読んだこともなかっただろうし、この事件の思想的な意味合い・背景に、興味を持ったり、あるいは...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2011年12月02日

    感受性が強くて、かなり打たれ弱い。

    時々自分に酔ってるけどちょっとヘタレ。



    そんなレンジャー平岡君のお話。

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    購入済み

    著者が下半身に注目しすぎる

    2017年03月14日

    三島の自衛隊体験入隊は有名だったので、その仔細を知りたいと思って購入した。たしかに当時の隊員の証言など巨細にわたる取材もあるのだが、どういうわけかこの著者は三島の下半身の筋肉の脆弱さに固執しすぎる感がある。持久力そうである長距離走の弱さまで下半身子筋力のせいに(牽強付会な当時の証言を利用する方法まで...続きを読む

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