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Posted by ブクログ 2017年02月28日
いつもながら、読む手が止まらなくなる本。
どんな内容なのか、全然説明できないのに、面白い。
登場人物に感情移入もできない。
作家が高齢だからか、戦時中の話が多いが、祖父が帝国陸軍だったため理解できる。
哀しいけど、仕方がない現実。
そして、狂ってるのか正気なのか、その境にいるのかわからない、つかみ所...続きを読む
Posted by ブクログ 2014年05月02日
再読。数ある皆川作品の中でも特に好きな短編集。
「少女外道」というタイトル通り、「少女」という存在が発見した(見る側にとっては発露というほうがしっくりくるような)「外道」についての作品ばかりが収められている。黒田夏子さんの解説を読んで気づいたけど収録作中で涙を流した少女は「祝祭」の少女だけ。涙を流す...続きを読む
Posted by ブクログ 2020年08月10日
著者の本は戦争を境にして仄暗い世界観で統一されている。文学的で好きな文面だけど、明るさや希望といった類のものは無い。
マイノリティな部分を内に秘めた少女たちの物語。生は暗く死は松明の灯りのようにぼんやりとだけど淡々と描かれている。最後の話は作者の話なのかな、と思うほど、他の話よりリアルだった。
短編...続きを読む
Posted by ブクログ 2019年11月13日
面白かったです。
日常を超えた世界に憧れ、まわりの決める結婚をしないだけで「少女」たちが「外道」とされる…黒田夏子さんの解説で、惹かれる書名の意味がやっと解りました。
それならわたしも「外道」なので、久緒や苗子や倫に近しいものを勝手に感じてしまいます。でもこんなに凛と立ててない。。
「隠り沼の」と「...続きを読む
Posted by ブクログ 2019年05月08日
物語の時代背景は、戦前から戦後。軍国主義の風が吹き荒れる風潮の中で、おそらく女性はその地位を不当に貶められたであろう。「少女」ともなればなおさらのこと。虐げられる存在たる少女は、一方で「女」としての独特の厳格な道徳性をも求められる。時代の波の中で、何気ない日常を送りながら、要求される「道」を少しばか...続きを読む
Posted by ブクログ 2017年01月19日
久々に“純文学”を読んだ、と思った。
著者が70代の後半頃に書いたという作品集。エンターテインメント性は感じないけれど、そういう枠とは別の意味でとても面白いというか、興味深い。
戦中、そして戦争の前後の昭和の時代の物語が多くを占めていて、そこはかとなくエロスとタナトスが漂っている。
物語の中身や流...続きを読む
Posted by ブクログ 2014年06月23日
どれも少しずつ人の道から外れた話だが、そういうものを扱う作品に強く心惹かれたことはない。それは、自分が正常であることの証明となんとなく思っていたが、この本を読んでみて、自分の中にも「外道」の部分が潜んでいると気づく。
人の心の闇を、おどろおどろしいだけではなく、美しく鮮やかに見せてくれ、自分ひとりで...続きを読む
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