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物心つくころからネットが日常にある「ネット世代」。彼らの心情や行動は、前の世代と比べて大きく変わった。ツイッターで「夕飯食べよう」とつぶやけば、場所や時間はもとより、相手さえ曖昧なまま、夕食に誘うことができる。いまや恋の告白や別れ話もネット経由である。時に賢く、時に理解不能なネット世代のつながりを求める心情とは、どのようなものか――。通信技術の進歩と心情の変化の両面から解読する。
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Posted by ブクログ
前半は、ネットや電話が普及するプロセスをわかりやすーく解説。後半部分のネットでのつながりの話を読んでみたくて買ったのですが、前半の方が面白かったかも。
前半はネットワークの構築について、インフラ目線で書かれており、無知だった自分でも理解できるくらいにわかりやすかった。 後半はSNSでつながった若者の心情について、ネットで人々が繋がることで生まれるメリットとデメリットに分けて書かれている。 全体を通して説明が丁寧でわかりやすいので、前半はありがたかっ...続きを読むたが、後半はくどく感じてしまった。ネットメディアについてさらっと知識を得るにはいいかも。
しばらくITから離れた生活していたのですが、この度晴れて現代文明社会に回帰することになりました。んで、どっぷり浸かっちゃう前に一度客観的に通信メディアを捉えておきたいな、と思って、この本を読みました。 専門用語乱発で煙に巻くような本だったらやだなーと思っていたのですが、開けてみればその逆で、各時代に...続きを読む台頭してきた通信の機構と原理の説明は極めて簡潔でわかりやすかったです。というか、むしろ作者はその進化を促した、コミニケーションに対する人々の心境の変化を主題として扱っていて、それがなかなか新鮮。 でも考えてみれば当たり前ですよね。必要は発明の母というし、人々の需要、つまりこころが文明を象っているという考え方は、すごく人間的で好感がもてます。 この本ではあまり突っ込んだ考察はされていませんが、あまり扱われないテーマのようだし、仕方ないでしょう。 自分でもっと調べてみようかなとも思いました。 とにかく、楽しませてもらいました。
電話からデータ通信、インターネットに至る技術、サービスの変遷の紹介、SFCの学生の実態を紹介しながら若者のネットとの関わりの紹介、そして今後の社会とネットのかかわりについての考察という3部構成で、コミュニケーションとネットについて語られる一冊。 サービス、技術の変遷はともかく、実際の学生たちのTwi...続きを読むtterなどの活用の実態の紹介は興味深い。 最後に、これからはネットでのコミュニケーションがリアルを包含していくという考察の上で、それでもやはりリアルなコミュニケーションへの渇望があり、それをネットが補完していくことでこれまでにない新たな社会が実現される可能性があるという論調は、目新しさはないかもしれないが、納得感あり。
コミュニケーションのまわりの技術の話、特に電話の発展は良い振り返りになりました。NTTの人だから詳しいわけだ。興味を持った章は、ヒトとヒトのつながりの未来であり、良い内容でした。
技術面から文化面まで幅広く網羅されているのですが、 各面で冗長感がありました。 特に技術面ではもう少し簡略化してリズム良くして欲しかった。 私も無関係ではないですが、過去の通信技術を掘り下げて知ろう。 と思えば他の書籍を参考にするといいと思います。 参考になった面は、ネットがることを前提に育った世...続きを読む代の話で、 ポジティブなネットの使い方、接し方、考え方など。
つながりを実現するソーシャルメディアが、縮んで行くリアル世界に対して何ができるのかというのは面白いテーマ。SFCというかなり特殊なセグメントとは言え、結構面白いデータもあり。
前半がインフラとかネットワークの進化の歴史で後半はSNSのコミュニケーション論。 あまりSNSとか使わなくあまりインターネットなどに触れない方にはいいかもしれませんがネットワークを日常的に使っている人やSNSを頻繁に利用してる人にとっては対した事は書かれていません、「SNSのつながりとか理解出来な...続きを読むい、どういう考えなのだろう」とか思ってる方にはおすすめです。 それ以外であればもっと詳しい物はいくらでもあります。
ケータイやネットの登場により、人と人との距離ははたして近くなったのか遠くなったのか?対面でのやり取りしかなかった時代は、それがすべてであり、他の選択肢というものが存在しなかった。しかしながら、技術の発達に伴い、相手との距離が縮まり(縮まったと感じられ)、時間を超えて連絡をとるのが容易になった。その一...続きを読む方で、目に見える日常の世界とは別のもう一つの世界が生まれ、そこでは本来の自分(もしくは偽りの自分)を形成することができるようになった。人とのつながりが狭く深くから広く浅くに変わり、これまでとは違ったコミュニティも形成されるようになった。つながりを支えるサービスも普及し、これまでにいたってきたわけではあるのだが、この先どんな航路を進んでいくのかはっきりいってわからない。それでもなお、このつながりが世界に波及し、国境を超えた新たなつながりを生み出したことで、より一層目の前が開けた人もいることだろう。クリック一つでつながる世界に、今まさにあなたが生きていることを喜ぶべきか悲しむべきかは、それこそあなたの考え方ひとつである。
前半の第一部は電気通信業に1●年前から携わっているかよっぽど好きな方以外は苦痛に思うかも。 ただ後半の第二部は「現段階」におけるネットワークコミュニティを俯瞰する「切り口」としてはなかなか面白いと思う。 著者が生粋の学者でなく「勤め人」出身であるためか自説が押し付けがましくない。 だからこそ物足り...続きを読むなさを感じる。 「現実」と「仮想(妄想)」 いつの時代においても存在するであろう要素をデジタル・コミュニケーションの観点から切り込もうとする切り口、今だけは価値があるかもしれないので、機会があれば是非一読を!
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