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最近『和』がブームです。でも、畳に座る生活をすれば『和』になるのではなく、『和』の心と様式、その機能性と美の本質を理解すれば、たとえ椅子とテーブルの生活でも、それはきわめて『和』の生活となります。 『お嬢さまことば速修講座』『気品のルール』等で多くのファンを魅了する著者が、モダンデザインが専門のインテリアデザイナーであればこそ常に見いだした『和』の基本。哲学のある実用書にふさわしい一冊となりました。
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Posted by ブクログ 2010年02月09日
日本の美意識を誇らしく思う本です。生け花や日本庭園で顕著に見られるアシンメトリーの美しさ、間の大切さ、はっとさせられる事ばかり。
Posted by ブクログ 2009年10月04日
加藤ゑみ子さんの著作には、ほとんど駄作というものがありません。そのため、彼女の著作が出るたびに「この1冊が最後かも」と思ってしまうのですが、こうしてまた新たな作品を手にすることができたことを、嬉しく思います。本書は、これまでの著作の延長線にありながらも、1ランク上の内容になっています。と言うのは、今...続きを読むまでの著作であれば、大した準備もなしに読んでも十分、内容を理解できましたが、本書に関しては、一定レベルの教養が必要です。 たとえば第二章に出てくる「用の美」は日本文化の哲学と言っても良いほどの重要な概念ですが、こういったことを深く理解するために、私たちは勉強しなければなりません。 p.53で彼女は「形は機能に従う」というルイス・サリバン(建築家)の言葉を取り上げています。日本建築で言うと法隆寺の五重塔はこれに従った傑作であり、あの美しさは機能を忠実に反映するところから来ています。しかし時代が下るにつれて当初の基本がおろそかになり、五重塔の構造は徐々に妥協したものになって行きました(五重塔や三重塔と言われる木塔は全国に500以上ある)。 「用の美」は、建築のような大きなものでなくても、たとえば着物の「帯」や、日本の刀といった身近なものの中に見ることもできます。帯は、必要かつ最低限の形をしていながらも、それが最大の装飾となり、私たちを魅了します。日本の刀は西洋の剣のように宝石などによる「装飾」に価値があるのではなく、刃という「機能」が芸術の域にまで高められているのです。このように、装飾からではなく機能から来る美を「用の美」と呼びます。 本書を読んで「和」に興味を持った方は、他の日本文化の本も読んでいただきたいと思います。彼女もきっと、それを望んでいることでしょう。
どうしてkokoまでかけるのか著者にぜひお会いしたいと思わされる。 改めて日本の美意識のすばらしさや、季節の捉え方またそれに寄り添って生きる すばらしさを感じます。
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