［新訳］日暮硯（ひぐらしすずり） 藩政改革のバイブルに学ぶ人の動かし方

河合敦

一説では米沢藩中興の祖・上杉鷹山よりも藩政改革の手腕に長けていたといわれる、信州松代藩の家老・恩田木工。俸禄未払いや、強硬な年貢の取り立てに対して不満を抱いていた藩士や領民は、虚言続きの藩に忠義の心はなかった。そこで、木工は、「今後一切嘘をいわない」という宣言をし、自ら質素倹約を実行。その徹底ぶりが領民の心を動かした。また不正があれば、落ち度を責める前にまずシステムを調べ、諸制度の煩雑さゆえ不備が頻発すると判断した場合は、その仕組みを改めるなど、「仁政」で藩財政を建て直した。わずか5年で、破綻寸前の財政再建を成し遂げた恩田木工の型破りな手法とは!?

• カテゴリ: ビジネス・実用
• ジャンル: 学術・語学 / 教育
• 出版社: PHP研究所
• シリーズ: わかりやすい新訳で読む古典の名著シリーズ
• ページ数: 208ページ
• 電子版発売日: 2014年01月31日
• コンテンツ形式: XMDF
• サイズ(目安): 1MB

[ブクログ · ★★★★☆]

恩田木工はこういう手腕をどこで身に付けたのだろうか。その考え方や執政方法はいまでも十分に通用すると思う。