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Posted by ブクログ
まつもとゆきひろ氏が日経Linuxに連載していたエッセーをまとめたもの。
内容的にはもともと日経Linuxの連載なので、それほどプログラマプログラマしていない人でも読める内容にはなっているのではないかと思います。また、いままで動的言語になじみが無く、クロージャやダックタイピング等の動的言語特有のフィーチャについて感覚的に掴み切れてない人がこれを読むと腑に落ちるところがあるかもしれません。
基本的にすべてのプログラマにお勧めですが、2〜3年目の人が読むと自分のパースペクティブを広げて行くためのいいジャンプ台になるんじゃないかと思います。
まぁでも副作用はあって、Rubyで仕事をしたくなる、いやRuby以外では仕事をしたくなくなる副作用がありますのでご注意を。
Posted by ブクログ
Ruby開発者であるまつもとゆきひろは、プログラミング言語オタクだったんですね。プログラミング言語への愛情が感じられる本です。
テストの視点でみると、プログラミング言語の進化がある種のバグを根絶から撲滅し、品質向上に寄与することの実例が満載でおもしろかったです。
例えば、「アクター」という技術。
私は知らなかったのですが「アクター」は並列プログラミングの有望技術だそうです。
アクターとは「メッセージ(のみ)によって通信を行う実体」です。
この定義だけだとオブジェクト指向言語における「オブジェクト」と変わらないようですが、違いがあります。オブジェクトに対するメッセージ・センド(メソッド呼び出し)が、呼び出してから結果を受け取るまで待つという同期的なものであるのに対し、アクターのメッセージ・センドは送るのみで結果を待たない非同期なものです。
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アクターではメッセージを経由する以外には情報が伝達されないため、アクター間でのリソース競合について心配する必要がありません。アクターに対して送られたメッセージは各アクターが持つ「メールボックス」に配送されます。メッセージが同時に届いた場合の競合排除などはシステムに組み込まれています。
アクターには安全と言う大きなメリットがあるのですが、それを上回るメリットは「分かりやすい」という点でしょう。アクターはメッセージに応じて処理を行い、必要があれば他のアクターにメッセージを渡す、あるいはもとのアクターにメッセージを返すという振る舞いになります。
これは現実世界における人間が他の人間とかかわるやり方と大差ありません。
筆者は、続けて、Erlangと、Ruby向けライブラリRevactorと、同じくRuby向けライブラリDramatisの実装の違いを紹介しています。
スレッドなどを使用した並列処理のテストは、網羅させようとすると、すぐにテスト件数が膨大なものになってしまいます。そのような技術領域に対してはこのアクターのようなプログラミング言語技術の進歩に期待してしまいます。
本書は、あくまでもエッセイなのでこれだけを読んで勉強することはできませんが、話題が多岐にわたっていて、易しく解説してあるので多くのソフトウェアエンジニアに役に立つ一冊だと思います。
Posted by ブクログ
Rubyに触れたことのない他言語経験者が、Rubyのことを知るには良書だと思う。あとは、読み物としても面白いかな。
自分は、
・第7章 文字コードについて
・第8章 正規表現について
・第9章 整数と浮動小数について
がとても面白くてためになった。
ほんとはRubyに関する本じゃないはずなんだけど、まあRubyの良さを宣伝しているのは著者が松本氏だからしょうがないのかな(批判ではないです)。Rubyの思想や言語設計の一端を知るにはほんといいと思いますよ。
今、たのしいRubyを読んでいますけど、これを先に読んでいたせいか、Rubyの良さみたいなものが実感できています。
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