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特に目立つわけでもないけれど、なぜかモテる男性っていますよね。ニシノユキヒコはまさにそんな男。モテすぎるがゆえに、交際~浮気~別れをエンドレスで繰り返す。そんなニシノユキヒコの人生を、彼に恋したりされたりした女たちの目線から語り継ぐ物語。しかし、ニシノユキヒコは読み終わってもどこかふわふわした存在のままだ。ただ、確実にわかるのは「本気で誰かを愛すること」を理解していないという部分だけ。モテまくってはいるけれど、彼の人生に本気の愛があったのか。そもそも恋とか愛ってなんだろう。考え出すと不毛なテーマだからこそ、考えずに身を委ねて読んでみてほしい。
モテすぎる男の一生なんて、さぞスキャンダラスな物語になるんじゃないかと思いきや、川上弘美にかかればまるで深夜のお茶漬けのようにさらさらと心地よく、そしてどこか寂しく描かれる。さすが、くまと散歩にいったり、女になった蛇と暮らす話を描いてきた小説家。非日常をあっさり自然に日常へ流し込む技術にうっとりしてしまう。
竹野内豊さん主演の映画もかなり気になるところです。(書店員・えい子)
紙媒体も持っているケド
いつ位前か忘れたケド当時、竹野内豊主演の映画が作成されるのが切っ掛けで、本を購入し勿論読破。
で、映画も後に鑑賞。映画は抑えるトコは抑えていると云った内容で、私が好きなキャストが多く出ていたので映画も満足でした。
原作と映画とどちらが面白かった?と云う話なら、原作の方が面白かったと云う事になるかな。
ただ、私見だけど映画から入って原作を読むのも全然アリだと、この作品関しては思います。
それ位、面白い設定と世界観だと私は思います。
紙媒体も持っているケド今回久々に読みたくなったので家中を探そうかと思ったが、何処に閉まったか、はたまた友に貸したかイマイチ覚えていなかったので、電子版を購入。電子の良いトコは、スマホでもタブレットでもPCでも読めるトコにあります。
仕事の合間に、軽く読んだりもしています。私の中では、結構大切な作品なんだなと電子版を読んで改めて感じました。
内容に関しては、ユキヒコのコトを好きになれるか、なれないかで全く印象が違うと思います。
レビューを書いていて思ったのは、先述したケド映画から入るのを薦めます。竹野内豊が嫌いでなけばですが・・・
Posted by ブクログ
ニシノユキヒコの恋と冒険、「恋と冒険」なんて楽しいことが起きそうなタイトルなのに、この本はずーっと物悲しい。明るいし、愛や愛になりそうなもので溢れているけど、物悲しい。
そして悲しくて寂しいのだけど、カラッと乾いて心地よくて、不思議な小説だなと思う。
まずニシノユキヒコの最期から始まり、その次に中学生の頃の彼を知ることになるので、とにかくニシノユキヒコは寂しい人だなと思うことになる。そこから彼がどんな恋愛をしていくか見ていくと、彼の冷たいところにより恋愛が成就していかないのがものすごく悲しい。彼が冷たいのが理由だとしても、彼が可哀想で、「わーん」と泣きたくなる。
女の子たちが、何をニシノユキヒコに言おうとして、でも言わなかったのか、ひとつひとつが胸の奥にぎゅーーーっと食い込むように寂しい。
はあーーー。
初めて読んだのは大学4年のときで、ケアンズに卒業旅行に行くことになっていて、機内で暇だろうな〜とBOOKOFFで買い求めたのだった。
日本へ帰る飛行機で読んで、ニシノユキヒコの人生が悲しくて、隣の席で眠る恋人の横でオイオイ泣いたのだった。
それからニシノユキヒコの恋と冒険は寂しい小説だったなあと半年に一回は思い返していた。
先日川上弘美さんの短編集を読んだのを機に、実家から持ち帰って読んだけどやっぱり寂しかったなあ。
でも大好きな作品だなあ。
ササキサユリさんの、冷静な視点で全てを受け止めている様が潔くて好きだな。
あと、カノコちゃんが好きなものを列挙するとき、おとうさんやおかあさんに続いて、「隣家の生まれたばかりの赤ちゃんが好き。」と来るのにキュンときた。
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