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終焉をむかえつつある人類の世界。探偵・南深騎(みき)と菜美の下に、黒鴣瑠華(くろうるか)と名乗る美少女が現れた。眠り続ける美女。蠢く人面蒼。3つの時を刻む巨大な時計。謎が漂うクロック城に2人を誘う瑠華。そこに大きな鐘が鳴り響いたとき、首なし遺体が次々と現れた。驚愕のトリックが待つ、本格ミステリ。(講談社文庫)
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Posted by ブクログ
とても面白かった。 作中を通じてどこか悲しげな、寂しげな雰囲気があるが、これも世紀末ものの特有のものなのか(?) トリックも面白く、読者としての納得感もある
メフィスト賞受賞作にして、北山猛邦デビュー作。トリックも、強烈な真相も楽しめた。SFあるいはファンタジー的世界観だが、そこはあまりミステリとは関わらなかったり。それでもSF部分もなかなか面白いのだが。文章も読みやすい。これはファンになりそう。
ちょっと前の、あったのかもしれない、違う世界線の話かもしれない、人類史が終わる寸前の世界。 クロック城と呼ばれる謎の建物。 直径10メートルの巨大な時計が3つ並び、左右の時計の針は真ん中の時計と10分づつ前後にずれている。 SFチックな館の噂、存在の不明な登場人物、眉唾な計画や組織、それらが収束して...続きを読むどういう展開、結末になるのか、序盤では全く想像できず。。。 本格ミステリーとして読んでいましたがファンタジーとして取り掛かった方がすんなりとはいってきそう。 ノベルズ版では後半の謎解き部分や館の見取り図?館の図が袋綴じになっていたし、帯には"本文208頁の真相を他人に喋らないでください"との記載がそのくらいにネタバレ厳禁なトリック。なるほどわかる気がする。勘のいい人はトリックに気付いてしまうかも。 真相が暴かれてからさらに深層へ、そんなふうに思わせる物語の展開の仕方で後半は駆け足で読み切りました。 気になることは解明されず、、、一応城シリーズとしては続きますが話が繋がっているわけではないようなのでもやもや、、、最後の有栖川さんの解説はまさに解説という感じで理解が深まって面白かった♪ . にしても当時22歳の方が書いたとは、脱帽です。
再読。と言っても最初に読んだのはかれこれ十年以上は前なので内容はほぼ忘れていた。それでも肝心のトリックや最後辺りのシーンは覚えていたので、それだけ印象に残っていたということだろう。世界観や設定、用語の数々が絶妙な中二設定ではあるが最終的には見事な新本格ミステリとなっている。昔読んだ時はその大胆なトリ...続きを読むックに驚いた記憶がある。
物語の舞台が終わりかけている世界で、素敵に好みのミステリでした。面白かったです。 この音世界を終わらせないためにSEEMと十一人委員会がそれぞれ別の方向性で支配している…磁気異常と降り続く雨の世界観も好きでした。 びしょ濡れでやってきた瑠華から「家に住む〈スキップマン〉を退治して」という依頼を受けた...続きを読む探偵の南深騎といつも側にいる菜美が訪れる『クロック城』。外壁にある10分ずつずれた3つの大時計が印象的です。 クロック城で暮らす瑠華の家族や親族、博士の助手、執事親子もなんだか変わっている人ばかり、加えて世界の崩壊を止める〈真夜中の鍵〉を探す十一人委員会の第三の天使・クロスとその助手までいる。 世界観も好きだし、起こる事件も凄惨だし、SEEMも十一人委員会も乗り込んでくるしクロック城は崩壊するし…で盛りだくさんでした。 でも真相…事件の真相もだし、菜美の正体もびっくりで哀しくなりました。ゲシュタルトの欠片、かぁ。。 それにしてもセロトニン異常ってここまで影響大きいものなのかな。気をつけよう。未音、場を支配してたな。 この世界設定が好きだったので、これより後の城というタイトルが付いたシリーズもこんな感じなのかなぁ。読みます。
思ってたのと違ってファンタジーだった。けれど雰囲気とトリックは好き。ただ次回作に続くのかと思ったら違うようで謎なまま終わった部分が気になるので消化不良。森博嗣さん味を感じた。
とりあえず読み終わってまず考えたのは、本格ミステリとは一体どこまで示すのだろうか、ということだ。 本著は裏表紙のあらすじに本格ミステリを謳っているのだが、他の本格派とはかなり毛色が異なる。 まず設定だが、終焉をむかえつつある人類の世界、が舞台だ。これは件の裏表紙あらすじから抜粋させて頂いた。 主人...続きを読む公はゲシュタルトの欠片と本作内では呼ばれる見えざる者が見えてしまう探偵、南深騎。彼は一般人が可視出来ないゲシュタルトの欠片を退治することを仕事としている。 そんな南深騎と行動にするのがどこにでもいてどこにもいない謎に包まれた少女、菜美。 ある日二人の元に瑠華という少女が訪れる。 彼女は自宅であるクロック城に住まうスキップマンと呼ばれるゲシュタルトの欠片を退治してほしいと依頼する。 彼女が世界の終焉を止める鍵だと命を狙う武装集団のSEED、逆に彼女を守って世界を救おうとする十一人委員会、あらゆる組織、人間が渦巻くクロック城で首なし遺体が発見されて惨劇が始まる。 犯人は誰なのか、世界の終焉を止める鍵とは何なのか、殺人事件の犯人探しに留まらないミステリーがラスト怒涛の数十ページで展開される。 ストーリーを語るならこんなところだろう。 ここまで読んで伝わる人には伝わると思うが、私は初めて本作を読んだときに西尾維新の戯言シリーズを思い出した。 異型な世界において繰り広げられる突飛なミステリー。世界観だと言われては何とも言い難いが、かなり独特だと思う。ちなみに本作を読んだ50代の母は何がなんだかと首を傾げていた。 本格ミステリーだと思って読むとうぅん、となるかもしれない。 だが謎解き自体は理路整然としていて本格的で作者の得意とする物理的トリックが余すところなく使用されている。 果たして舞台が終焉を迎える世界であることに意味はあったのかと聞かれれば口籠る部分もあるが、SF要素の何でもありな世界観を舞台が証明しているのだろう。 ありえない世界な上でのありえない人間たち、感情、一般人には理解出来ない亜種な世界を楽しんで欲しい。 個人的には最後の謎解きのまどろっこしさがあまり好きになれない。伏線回収を詰め込み過ぎて情報の過多にキャパオーバーした。 ただ全体的には世界観、トリックもよく出来ていると思う。有栖川有栖のあとがきを読むと何だか読後の違和感を嚥下させられる感じがする。流石ベテラン。 ところでその有栖川有栖のあとがきに北山氏は叙述トリックが嫌いとあるのだが他作で叙述トリックを拝見したような……(笑) 最後に本作の感想や紹介から逸れてしまったが、好き嫌いは分かれるものの1回読んでみるべき作品だとは思う。特にメフィスト賞の系譜が好きな人は是非。
メフィスト賞を追いかけるのがちょっとした趣味です。 これもその一環で… 世界観は「空の境界」的でちょっとアニメっぽくもある気がするんだけれど、なにより文章がきれい。 表現の仕方がすごく的確でスマートだなぁと思いました。 そういえばダンガンロンパのノベライズをこのかたがやるらしいと知って、超適任!...続きを読むとうれしくなったのを思い出します。 そういうゲームやアニメ寄りの世界観を非常に美しくすんなりと表現できる方だなぁすごいなぁと思います。 が、実はトリックは気づいてました…!
世界設定がとにかく好み。 トリックには驚きと言うよりハハッと笑いが出てしまったけど。 むしろミステリーにパニック映画のような設定を持ってくることに驚いた。 世紀末な舞台と雰囲気が合わない人には向かないらしい。
北山さんのデビュー作。 終わり行く世界を舞台に過去、現在、未来の時を表した3つの時計を持つクロック城で起きる連続殺人事件を描いていますが、独特の世界観と主人公の雰囲気に冒頭から引き込まれました。 メイントリックも驚きでしたが、そこだけに終わらせないところが素晴らしかったです。
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『クロック城』殺人事件
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