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本当の〈じぶん〉探しとは何かを率直に説く。多重人格などへの関心、癒しブームなど、90年代的こころの問題の流れの中で見た〈じぶん〉探しとは。自己愛幻想からの解放と〈じぶん〉とのつきあい方を語る。(講談社現代新書)
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Posted by ブクログ
精神医学とサブカルに精通している、香山さんならではの視点。やっぱ、深く掘り下げて興味を持てる分野が複数あると、ユニークでいいな。全然本の主旨と関係ない考察だけど。
ほんとうの自分って? 自分らしさって?? 自分探し?? …こんなの考えてる人にいいかも。 この本を読んで私はやっと気付いた! 私が探していたものは “本当の私” なんかではなく。 “誇大化した私” 目に見えない、間違った『自己愛』を脱するために。 これからさき、『等身大』の私で生きていくために...続きを読む。
「アダルトチルドレン」「シンデレラ症候群」という言葉の意味を、 ずーっと勘違いしていたことに気付かされました。 お恥ずかしい。 いろんな形の「私探し」「自己愛」の動機を80年代カルチャーに持って行くのはちょっと強引な気もしますが、 とても文章がやさしくわかりやすくて、勉強にもなりました。
精神のことをかいてる本はなるべく客観的な目でみて鵜呑みにしすぎちゃいけないと思ってたけど、この本は自己啓発の類の本ではなかった。80年代の社会現象のことを中心にかいていて、このころを生きていない私にとってこの部分は分かりにくいものだった。ただ、共感できる部分はあった。今の時代でも自分を探し続している...続きを読む人はいる。今の自分のほかになにか新しい自分を発見するという気持ちは結構たくさんの人が抱いている気持ちではないのかなっと思う。あとはその程度の問題だと思う。ヒッピーなどはその程度がけっこう高いほうのものなのではと思う。少し前の時代にも自分探しの現象は存在していたということが分かると、そんなみんなの行動に親しみがわいてきた。
90年代に誕生した「私探し」という現象について人間心理やサブカルチャーの視点から考察した本。 「私(自分)探し」をしようとする心理的背景や「私探し」の迷路にはまらないための考え方などが書かれています。 「自分」は少しずつ変わっていくものであって、スイッチを入れて突然に変わるものではありません。
読んでいてずいぶん前の本だと言うことにびっくりしました(今は,2014年1月1日)。もう10年以上も前の指摘なのだけど,内容は,たいへん濃いです。 「私探し」をする風潮は,依然根強いものがあります。そのままの自分でいい…とはなかなか思えないですからね。 アダルトチルドレンの本来の意味なんて,本...続きを読む書で初めて知りました。また,「秘密の自己愛者」と「陽性の自己愛者」に絡んだ話は,なんとなくドキッとしました。
自分を愛することとは? →誇大自己の温存は、親側の失敗によって起こる、つまり子供が要求してくる写し返しや理想イメージに応えらないため ここにいる自分が本当の私ではないという自己否定の感情を見つめ直す 本当の自分はいまの自分と地続きなもの 誇大自己に向かうエネルギーをコントロールしているうちにしっか...続きを読むりした等身大の自己イメージがつくられていく 全部を変えるのではなく、うまくいかないとこだけをちょっと変える
思ったよりカタい中身。 上から目線でなく、読者と同じ立ち位置から、個々の自我の存在を肯定する。そういうスタンスが好きです。
[ 内容 ] 「アイ・ラブ・ミー?」だれも自分がわからない…… 多重人格、癒し等、こころをめぐる現象に映るほんとうの私とは? 臨床的・私的体験から考える。 [ 目次 ] ●「ほんとうの私」はどこにある?──「私探し」の時代 ●「もうひとりの私」を求めて──サブカルチャーとしての多重人格 ●「かわい...続きを読むそうな私」の物語──ストーカーとアダルト・チルドレンを考える ●「癒し」の正しい選び方 ●「アイ・ラブ・ミー?」──〈じぶん〉を愛するとはどういうことか? ●その後の私の「私探し」 [ POP ] [ おすすめ度 ] ☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度 ☆☆☆☆☆☆☆ 文章 ☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー ☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性 ☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性 ☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度 共感度(空振り三振・一部・参った!) 読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ) [ 関連図書 ] [ 参考となる書評 ]
自己愛の関連から80年代以降の個人の精神構造を見て行く。面白いが、だからどうしたという感じも。サブカルチャーに限定せず、普遍的に考えた方が面白いかも。
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〈じぶん〉を愛するということ 私探しと自己愛
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香山リカ
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