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Posted by ブクログ 2016年08月13日
城山三郎の『落日燃ゆ』により「悲劇の宰相」として知られる広田弘毅について、歴史学的手法により、その実像を客観的に描いている。
広田は決して好戦的な外交官・政治家ではなかったが、軍部に抵抗する姿勢が弱く、部下の掌握もできず、ポピュリズムにも流されがちであったことがわかる。本書で描かれる広田からは外交官...続きを読む
Posted by ブクログ 2013年08月30日
戦前、戦中期に宰相や外相を務めた広田弘毅の伝記。
読みやすくまとまっており、内容も理解しやすい。
広田弘毅のとった行動や政策を通して彼の人となり、
ひいては極東裁判の判決を考える一冊となっている。
「執念」、「ポピュリズムへの迎合」などといった言葉が
複数回登場するのが印象的。単純な同情論ではなく、...続きを読む
Posted by ブクログ 2012年10月08日
1945年の日本の敗戦は270万人とも310万人とも言われる膨大な日本人の死者をもたらした「失敗の歴史」であると思う。1930年代以降の日本の歴史の中のどこから過ちを犯したのかとの疑問を常々思っていたが、その答えを知る上で本書は高く評価出来ると思えた。
「広田弘毅」は、東京裁判で文民指導者として...続きを読む
Posted by ブクログ 2011年12月17日
広田を主人公とした歴史小説に城山三郎の「落日燃ゆ」という本がある。非常に感動的な小説であるが、歴史を調べてみると正確に欠くところがる。本書は、極力公平に史実を記そうとしている姿勢は評価できる。内容は広田に辛くいくつか気になる点もあり広田贔屓の自分としては、心情的には残念であるが本書は力作である。
...続きを読む
Posted by ブクログ 2013年10月12日
中央大学総合政策学部准教授・服部龍二による1930年代に首相・外相を務めた広田弘毅
の批判的評伝。
【構成】
序 章 二つの顔
第1章 青年期-福岡から霞ヶ関へ
第2章 中国と欧米の間-北京・ワシントン・モスクワ
第3章 外相就任と協和外交-対中国政策の理念と迷走
第4章 首相の10ヶ月半-陸軍と...続きを読む
Posted by ブクログ 2011年02月26日
「外政家は、うつろいやすい状況下でこそ、ポピュリズムと世論から距離をおいて冷徹な判断を下さねばならない。」
悲劇の宰相、広田弘毅の実際をあぶり出そうとする好著。
主に日中戦争開戦に至る経緯をおさらいするのにも役立つだろう。
他レビューで歴史研究としてナンセンスなどの記述があるが、
本書は「広田弘...続きを読む
Posted by ブクログ 2011年08月27日
ペラペラチョクチョク読んだらやっと半年ぐらいで
終了。新書はだるいな〜。
確かに城山さんの小説以外の知識も必要かなと
おもって。
政治家の特徴ってつい自分を悲劇の主人公というか
一般人はわからないんだよー難しいんだよーと
いって自分のひ弱な決断を正当化するか、自分の地位に
固執して...続きを読む
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