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地球の引力圏を離れて宇宙を航行し、他の天体に着陸してサンプルを採取し、地球に帰ってくる-人類初の偉業を成し遂げた「はやぶさ」は、どんな発想で生まれたのか。そして打ち上げから、イトカワへの着陸、空前絶後の救出、満身創痍の帰還、サンプル確認まで、「生きているのが不思議」とまで言われたミッションはどのように行われたのか。誕生から帰還まで、プロジェクトを先導した著者が「はやぶさ」への思いを語る。
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Posted by ブクログ
何故か買ったまま読まずに本棚の奥の方に行っていたので、今更ですが引っ張り出してきて。 もうはやぶさ2も帰ってきた今となってみると、はやぶさが工学実験衛星として技術の確立を目的に、はやぶさ2ははやぶさで確立した技術をベースに品質や性能をブラッシュアップした実用機として、全く性質の違うものだったのが良く...続きを読む判ります。 それにしても、宇宙を舞台にしていても難敵はアメリカとの競争だったり年度末だったり、一般人とあまり変わらない点もあったのが面白いです。
何冊目のはやぶさ本かわからなくなってきたが、それでも初めて知った新事実があった。そしてカラー写真とパラパラ軌道図が良い
いまさら、と言われるかもしれないが小惑星探査機「はやぶさ」の誕生から帰還までを描いたもの。 同じような本は何冊か読んでいるが、プロジェクトマネージャであった川口教授が著者だったので、思わず手に取った。 偶然だが、この本を読み終わった翌日、「”はやぶさ2”製造開始」という記事が新聞に掲載されていた。...続きを読む 全ページカラーなので、新書にしては定価がお高め。 面白いのは奇数ページ左下欄外に地球、火星、イトカワ、はやぶさの軌道の簡略図がついており、打上げから帰還までの軌道がパラパラマンガのように見る事ができる点。 これまでに読んだ「はやぶさ」本はカプセルの帰還までだったが、この本は、それらより後から出版されているので、カプセル内にイトカワの微粒子が発見された部分についても書かれている。 当事者だから敢えて、そのようにしているのか、全体的に事実を淡々と述べている印象だ。 が、さすがに「はやぶさ」の最後とイトカワの微粒子発見の部分では、行間から感情が滲み出ているように思える。 最後の章末に書かれた一首が多くを物語っている。 「わくせいの いにしえかたる たまてばこ ながきかんなん いまぞかなえり」 「はやぶさ2」のプロジェクト(2014年に打ち上げ予定)が順調に進む事を願う。
映画『はやぶさ』を見て、 もう少し深く知りたいと思い読みました。 著者の川口淳一郎さんは、 小惑星はやぶさ探索プロジェクトの、 プロジェクトマネージャーだった方です。 地球の大気圏外に出た探査機が、 小惑星からサンプルを採集して、 地球に戻ってくることが、 如何に重要なのかが...続きを読む改めてわかった気がします。 ページをめくると、 はやぶさの軌跡が コマ送り漫画で、 見られるのが、 可愛らしいと思いましたよ。
「はやぶさ」帰還以降、展示会・映画・DVDなどはやぶさの旅の成果・その困難等に接する機会は多かったと思う。本書もそんな「はやぶさ」を伝える一冊だ。映像ソースには映像でしか伝えられないものもあるが、本書を読むと文字でしか伝えられないものもあると確信した。はやぶさとそのプロジェクトスタッフには改めて、ご...続きを読む苦労様・そしてありがとうと言いたい。
構想から25年、プロジェクトチームができてから15年、飛行を開始して7年。日本人プロジェクトチームの粘りづよい努力と工夫の成果と思われる。感動して泣けてきた。美しい写真もよかった。
宝島社の同著者本が「プロマネによる広報活動」の趣なのに対し、こっちは「教授川口氏おおいに語る」というカンジで、両方買って読んでも気にならん住み分けができていて流石と感心。この内容でこの値段はコスパフォ良過ぎ。頁左下のパラパラ軌道遷移図秀逸(アイデアが)
はやぶさの一生を、一番身近で見てきた川口リーダーが細かに解説。2億3000万km離れたはやぶさを「教育」し、最後まで諦めずに地球まで引っ張ったその熱意が伝わってきます。
とてもやわらかくてわかりやすい語り口。事実を淡々と書き連ねているようでいて、その中に強い意思がある。
はやぶさの本はこれまで、いくつか読んだけれど、本書が圧倒的に素晴らしいのはその著者である。はやぶさプロジェクトリーダーの川口淳一郎氏が書いている。 平易な文章を書く人だと感じた。文章が小刻みで、リズムがよくて読みやすい。 いくつも本を読んだり、テレビの特集、映画を見たせいで、ストーリーは頭に入って...続きを読むしまっていて、新鮮さはなかったけれど、やはり、実際に現場で指揮した人の文章は臨場感があるなぁと思う。 また、常に日本の宇宙開発、科学技術の将来の発展を願い、はやぶさにおいても、ミッションのそれぞれがどういうメリットがあるのかを述べる姿勢が印象的。常に説明を求められ、動機づけが十分であることを多方面に求められているのから、くせになっているのかもしれない。が、誠実に説明してくれる姿勢は、大変好感がもてる人物である。途中の絵の解説も分かりやすく、はやぶさのことが知りたい方は、この本から読むのが一番よいのかもしれない。
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カラー版 小惑星探査機はやぶさ 「玉手箱」は開かれた
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川口淳一郎
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