外務省革新派 世界新秩序の幻影

外務省革新派 世界新秩序の幻影

968円 (税込)

4pt

3.7

一九三八年七月、時の外相宇垣一成の私邸を八人の青年外交官が訪れ、所信を披瀝するとともに、彼らがリーダーと仰ぐ白鳥敏夫の外務次官起用を強く訴えた-ときに軍部以上の強硬論を吐き、軍部と密着して外交刷新を実現しようと行動した外務省革新派。彼らが主張した「皇道外交」は、満洲事変後の「世界史的大変動」の中で大衆に受け入れられ、世論を先導していく。戦争へ向かう時代を新たな角度で切り取る意欲作。

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外務省革新派 世界新秩序の幻影 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2014年01月23日

    まずは改めて満州事変の同時代における衝撃の大きさを痛感する。
    幣原外交の寵児と言われた白鳥であったが、
    満州事変を引き起こした者達の理念や理想をダイレクトに体感するこで
    それまでの価値観がふっとんだことであろう。
    理解を超えた事変の展開の中で、理想は実現可能なのだ、
    世界は変革することができるのだと...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2018年11月27日

    満州事変後の外務省革新派とよばれる外交官の派閥について書かれたもの。緻密な調査研究に基づき論理的かつ学術的に話が進められており、説得力がある。太平洋戦争に至る我が国の政策決定に与えた影響についてよくわかった。印象に残る箇所を記す。
    「政党は政争に明け暮れ、党利党略にかまけて国民の要望に応えず、最も...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2022年02月25日

    日米戦争への道を敷いたのは日本陸軍だけではなく、それを支える国民の声があったというところまでは認識していたのだが、さらに外務省革新派という人たちもいて、積極的に全体主義への流れを作っていったとのこと。

    まずは、このことだけで驚くわけだが、それが省内でのディスカッションにとどまらず、国の外交方針に対...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2014年07月11日

    本は旅の最良の友です。今回はそうではありません。知性の衰えもあるでしょう。それ以外があるのです。ビデオです。携帯プレイヤーに多くの作品が収納できるのです。興味深い本でした。しかし、心に響かないのです。原因は、作品にあるのか、僕にあるのかどちたでしょう。それだけです。

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    Posted by ブクログ 2011年04月09日

    【読書】1930・40年代の日本が戦争に向かう激動の時代。軍部と密着して外交刷新を実現しようと行動した外務省革新派。それを白鳥敏夫という一人の外交官を中心にみる。当時の政府内部の政策形成における雰囲気を感じる。

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    ネタバレ

    Posted by ブクログ 2011年04月06日

    [ 内容 ]
    一九三八年七月、時の外相宇垣一成の私邸を八人の青年外交官が訪れ、所信を披瀝するとともに、彼らがリーダーと仰ぐ白鳥敏夫の外務次官起用を強く訴えた―ときに軍部以上の強硬論を吐き、軍部と密着して外交刷新を実現しようと行動した外務省革新派。
    彼らが主張した「皇道外交」は、満洲事変後の「世界史的...続きを読む

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