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Posted by ブクログ 2011年10月28日
明治12年という早い時期に新政府は西洋音楽の導入を始める。目的は芸術・文化の向上などではなく,「日本国民」を作るためだった。「コミュニティソング」をキーワードに,明治から昭和までの歌の歴史をたどる。
西洋音楽の導入は,日本を国民国家としてスタートさせるにあたり,近代的制度や生活に必要な知識の普及...続きを読む
Posted by ブクログ 2021年08月03日
音楽を巡る近代史、あるいは近代史における音楽に関する本、と言えば良いだろうか。
まず第一章では、維新政府がスタートして早々の明治12年に、後の東京音楽学校の前身である「音楽取調掛」が設置されたことから始まる。それは西洋の"芸術"を導入しようとしたものだったのか?それは、近代国...続きを読む
Posted by ブクログ 2011年08月19日
古くは“音楽取調掛”による唱歌の作曲・選定から校歌・県歌・社歌の普及、そして戦後の「うたごえ運動」まで国民と共にあった「合唱=コミュニティソング」の姿を現代の音楽的解釈とは別の社会的立場から読み解く。「国語」の成立は「国民国家」の成立に不可欠だったように「唱歌」の存在も「国語」の敷衍になくてはならな...続きを読む
Posted by ブクログ 2022年04月11日
明治~高度経済成長期あたりを中心に、唱歌、校歌、社歌、それにうたごえ喫茶などの背景にある時代背景やイデオロギーを語る。
度々筆者が言及しているのが、現在の価値観だけで捉えてはいけない、ということ。全体主義的と思えたりヘンテコな歌詞だと思えるものも、当時の社会情勢からするとそれが当然だった可能性があ...続きを読む
Posted by ブクログ 2018年12月21日
いま私たちがくちずさんだり、郷愁を覚えるなどと形容する唱歌や校歌といったものが盛んにつくられた近代においては、それらには国家のような大きな力による大衆の啓蒙や知識づけ、扇動……いってしまえばプロパガンダ的な要素があったということを論じている。論文の構成で、ですます調で書かれているような感じ。
唱歌に...続きを読む
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