無料マンガ・ラノベなど、豊富なラインナップで201万冊以上配信中!
※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。
Posted by ブクログ
主人公の広一が住んでいる団地に同年代の典夫が引っ越してきた。広一はその典夫がレーザーを使う所を見てしまう。
やけに美形で勉強もスポーツもできる典夫だが、学校のクラスにも馴染まず、何らかのきっかけで核戦争が起きるなどの発言をして周囲を困惑させる。
さらには各地の学校で典夫と似たような天才少年少女が同時期に転向してきているらしい。いったい彼らは何者なのか。という内容。
内容はやや子供向けで、ドラマっぽいなと思ったが、実際にドラマ化されていたらしい。
広一の行動や発言が随分大人びてるなと思った。特にマスコミのあしらいなど。
そういえば団地という単語をあまり最近聞かない。何なら屋上も開放されているところは少なくなってるような。などと思った。
Posted by ブクログ
古典のジョブナイルSF。核の冬に怯えていた当時と比較して今読むと、作中のSF観の違いに驚かされる。それでも核による終末観はやはり依然として恐怖として残っており、その設定は色褪せてはいない。ネットが発達した今、同じ人間だからといって、果たして別の高次元の存在を受け入れるかと言われれば確かに疑問が残る所ではあるが、ジョブナイルものとしての落とし所は中々のもの。教師が協力的で作品の中にしっかり大人の存在を感じさせたのには非常に好感が持てる。やってきた転校生の一族は、先進的な文明を持っているにしては、ややその馴染み方に抜けがあると感じるが、それが今の人類の愚鈍さに繋がる点は上手いとは思った。
Posted by ブクログ
岩田広一が通う中学に山沢典夫という転校生が入ってきた。典夫は美男子で成績優秀、スポーツも万能だが、なぞめいた雰囲気を持っていた。ある日とんでもない事件を起こした典夫の秘密とは…。SFジュブナイルの傑作。
初版は1967年という古典的少年少女向けSF。数年前に深夜ドラマ化された時、その映像の美しさには目を見張ったが、ストーリーは把握していなかったので読んでみた。学研の「中一コース」に連載された作品というが、確かに小さな盛り上がりがいくつもあるストーリーで、連載モノの痕跡はあった。ただこれが半世紀前に書かれたということから改めて眉村卓の才能に驚いた。
(B)
Posted by ブクログ
眉村卓のSFジュブナイル小説『なぞの転校生』を読みました。
眉村卓の作品は、小学校~中学校の頃、夢中になって貪るように読んだので、ホントに懐かしい……本作も読んだことがあると思うのですが、古書店で見つけて、ついつい買っちゃいました。
-----story-------------
岩田広一が通う中学に山沢典夫という転校生が入ってきた。
典夫はギリシャ彫刻を思わせる美男子なのに加え、成績優秀でスポーツも万能だが、なぞめいた雰囲気を持っていた。
ある日とんでもない事件を起こした典夫の秘密とは? 1970年代にドラマ化され人気を博したSFジュブナイルの傑作。
解説・岩井俊二
-----------------------
1965年(昭和40年)から1966年(昭和41年)にGakken(学研)が発行していた月刊学習雑誌(学年誌)『中学二年コース』、『中学三年コース』に連載され、1967年(昭和42年)に刊行された作品、、、
1975年(昭和50年)にNHKの『少年ドラマシリーズ』でテレビドラマ化されたのが、本作品との出会い……懐かしいですね。
■異様な少年
■転校生
■みどり完敗
■もうじき雨になる
■軽蔑の視線
■六四〇号室の客
■典夫のデザイン
■妙な仲間たち
■乱闘!
■ここだけではない
■にくしみに燃える目
■ぼく行ってくる
■不適応者かね
■たいへんなの
■だから撃ったんだ
■この世界には住めない
■全員が消えた
■からっぽの室内
■もうお別れだ
■さようなら
■みどりの悲しみ
■なんということだ
■帰ってきたのね
■どうして典夫を守るか
■屋上から降りてくる
■帰ってきた人々
■あしたを創る
■最後の授業時間
■講談社文庫版あとがき
■解説 愚かなサルになるよりは、素朴にサルのままでいい。 岩井俊二
よく晴れた日曜日、広一の家の隣に引っ越してきたのは、ギリシア彫刻を思わせるような美少年だった……エレベーターに乗り合わせた広一は、ほんの短い停電にも無我夢中でそこから脱出しようとする少年を不思議に思った、、、
翌朝、広一の教室に、その少年、山沢典夫が転校してきた……スポーツ万能、成績抜群、あっという間にクラスの人気を独占する山沢。
広一はいつしか転校生の秘密にひかれてゆく……学園SFの傑作。
小学生の頃に観ていたNHKの『少年ドラマシリーズ』の記憶が自然と蘇りますね……あの少し不思議で静かな雰囲気は、原作の持つ日常に入り込む異質さとよく合っていました、、、
今回改めて感じたのは、
・異文化や異質な存在を受け入れることができるのか
・便利さや豊かさを追い求めるだけで幸せになれるのか
・今の環境の中でどう充実した生活を送るのか
といった、子どもの頃には気づかなかった社会的なテーマですね。
山沢典夫という異なる世界からの転校生は、クラスの当たり前を揺さぶり、読者にも「自分の価値観は本当に普遍なのか」と問いかけてきます……派手なSFではないのに、静かに心を動かす力がある作品でした、、、
子どもの頃の懐かしさと、大人になってからの気づきが重なる、時間を置いて読むほど味わいが深まる一冊でしたね。
以下、主な登場人物です。
岩田広一
この物語の主人公で大阪の阿南中学校に通う運動好きの2年生の少年。
やがて転校生典夫の正体に疑問を抱くようになる。
香川みどり
広一のクラスメートで、卓球の達人。
やがて転校生典夫に好意を抱くようになる。
山沢典夫
広一やみどりのクラスに転校してきた謎めいた少年。
美形の上に成績優秀でスポーツなど何事にもずば抜けているが科学の文明を嫌悪している。
大谷先生
広一やみどりのクラスの担任で、生徒達のことを温かく見守っている。
担当科目は理科。
※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。