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Posted by ブクログ 2013年04月27日
【大きな、それは大きな鼠でした】外務次官、そして外務大臣を務め、さらには主要国の公使や大使を歴任するなど、近代日本の外交を考えるにあたって避けては通れない人物、小村寿太郎。近代日本の悲願であった不平等条約改正や日英同盟等の小村が携わった外交案件をたどることにより、その時代の日本の外交の輪郭をも浮かび...続きを読む
Posted by ブクログ 2021年04月11日
本著から小村寿太郎の通史を知ることができる。
小村寿太郎は日記、手記等を残さなかったからか(当時は珍しいのでは)、彼に関する書物は意外と少ない。
歴史小説を含め。
その意味では貴重な本かもしれない。
小村寿太郎は藩閥でもなく、実力で外務大臣に上り詰めた。
また、彼を引き上げた陸奥宗光も非藩閥の実力...続きを読む
Posted by ブクログ 2016年05月10日
陸奥宗光と並ぶ大日本帝国の傑出した外交官、小村の活動を本人、周囲の言動、歴史的事象をもとに記載している。
現代の価値観では帝国主義の申し子のように批判を受けることもあるが、
当時の価値観では至極まっとうな現実主義者であった。
列強がそれぞれの勢力範囲を主張し合い、外交戦を繰り広げ、それに負ければ没落...続きを読む
Posted by ブクログ 2013年06月16日
日清、日露の激動の帝国主義の中に生まれた豪腕外務官僚。この時代だからこそ活きた人間だったと思うのだけど、政党に左右されずに一貫してポリティカルパワーのみで動いた姿勢は今でも参考になるに違いない。
朝鮮を確信的利益の土地としてロシア、英国とも渡り合い、最後は併合してしまったという事は朝鮮人からすると憎...続きを読む
Posted by ブクログ 2013年03月25日
伝記的資料の乏しいと言われる小村の一生を、わかりやすくまとめた一冊。
彼が生涯を通じてどのような思想を持ち、どのような外交政策を行ったのかを知るには良著だと思う。
とりわけ、小村の社交性の無さ、徹底した帝国主義者の一面などは興味深かった。
外交は時として人物に帰結するといわれる。その意味においても、...続きを読む
Posted by ブクログ 2012年05月27日
関西外国語大学国際言語学部専任講師(日本近代史)の片山慶隆(1975-)による、外交官・小村寿太郎(1855-1911)の評伝。
【構成】
序章 二つの視角
第1章維新の激動のなかで
第2章外務省入省-官僚への転身
第3章日清戦争の勃発-駐清・駐朝公使時代
第4章「ねずみ公使」として-義和団事件へ...続きを読む
Posted by ブクログ 2012年03月06日
公使、外相として日清戦争、日英同盟、日露戦争、韓国併合に
関わり、指揮した小村寿太郎を分かりやすく描いた良書。
当時の外交方針、国際環境が理解しやすく
1900年前後の外交史を知るにはちょうどいい。
小村自身の生活ぶりにも触れており、興味をそそる。
勉学、読書によって身をたてたものの、
人付き合い...続きを読む
Posted by ブクログ 2013年01月06日
本書は、明治後期の「小村寿太郎」という近代日本を代表する外交官の本であるが、読みやすい上に、この時代をよく理解できるものである。
本書は、「小村寿太郎」の紹介を通して、その時代の日本についてもよくわかる構成となっており、この時代の歴史書としても高く評価できるが、この時代をよく知ろうと思うと、これ...続きを読む
Posted by ブクログ 2012年07月21日
小村の業績を中心に紹介しつつ、
不器用ながら勤勉だった「人間・小村寿太郎」の片鱗がしのばれる構成。
初学者向けの外交史を意識したとあって、割合読みやすかったです。
社交ベタなことがかえって、どの国に対しても冷静かつ適度な距離感を保てたことに一役買ってたって見方もできるのかなあー?という想像をかきた...続きを読む
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