古事記の起源 新しい古代像をもとめて

古事記の起源 新しい古代像をもとめて

924円 (税込)

4pt

3.6

古事記は、八世紀に編纂された日本最古の書物のひとつである。しかし古事記は突然出現したのではない。縄文・弥生期から連綿と続く、無文字時代の神話がその源にあった。著者は、無文字文化の「生きている神話」「生きている歌垣」が今なお残る中国長江流域の少数民族文化を調査し、神話の成立過程のモデルを大胆に構築。イザナミやヤマトタケルの死、スサノオ伝承、黄泉の国神話、糞尿譚などを古事記の深層から読み直す。

...続きを読む

古事記の起源 新しい古代像をもとめて のユーザーレビュー

\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2019年01月02日

    古事記と言えば日本古来の神話というのが通り相場だが(そしてそのとおりなのだが)、実はポリネシアなど南方の神話との共通点が多いこと、その記述は「編集」されたものであり、本来の姿である「謡」の要素を復元する上で中国少数民族の無文字文化の分析が参考になりうること、等々興味深い論考が続く。

    恐らくハイライ...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2011年10月27日

    古代史について。
    日本最古の書物のひとつである古事記に、律令国家としての正統性だけでなく、無文字時代の縄文弥生時代から連なる呪術的等の文化の影響力を重点においている本。
    古事記について詳しくないので、分からない点も多いが、古事記に書かれている不可解な記述等も、縄文弥生時期(著者は「古代の古代」と呼ん...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2009年10月04日

    神話の本来の形は「歌」であったとし、
    文字で伝えられる時点で古事記は「死んだ神話」という考えを元に、

    現代に残る「生きた神話」である中国の少数民族に伝わる「歌垣」を参考に、
    神話の成立背景、当時の死生観などを考えるもの。

    古事記についてそんなに詳しくないので鵜呑みにしていいものなのか分かりません...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2018年11月05日

    古事記研究に、アジアの少数民族の神話・歌垣との比較により、さらに原始的な古代とのつながりを探ろうとする意欲的な議論。

    古事記は既に国家化・文字文化が芽生えていた成立当時の日本の姿を反映して、口伝であった原始的な神話の姿を失いかけているが、そこにはまだ原始の形跡が残されているとする。そうした原始的な...続きを読む

    0
    ネタバレ

    Posted by ブクログ 2011年04月05日

    [ 内容 ]
    古事記は、八世紀に編纂された日本最古の書物のひとつである。
    しかし古事記は突然出現したのではない。
    縄文・弥生期から連綿と続く、無文字時代の神話がその源にあった。
    著者は、無文字文化の「生きている神話」「生きている歌垣」が今なお残る中国長江流域の少数民族文化を調査し、神話の成立過程のモ...続きを読む

    0

古事記の起源 新しい古代像をもとめて の詳細情報

閲覧環境

  • 【閲覧できる環境】
  • ・ブックライブ for Windows PC(アプリ)
  • ・ブックライブ for iOS(アプリ)
  • ・ブックライブ for Android(アプリ)
  • ・ブックライブ PLUS for Android(アプリ)
  • ・ブラウザビューア

※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。

この本をチェックした人は、こんな本もチェックしています

中公新書 の最新刊

無料で読める 学術・語学

学術・語学 ランキング

工藤隆 のこれもおすすめ

同じジャンルの本を探す