御家騒動 大名家を揺るがした権力闘争

御家騒動 大名家を揺るがした権力闘争

836円 (税込)

4pt

4.0

大名家の相続争いや君臣対立に端を発する御家騒動は、講談・歌舞伎などの格好の題材として庶民の関心を集めてきた。その影響力は甚大で、家中の内紛が幕府に露見すれば即、取り潰しという固定観念が一般に流布する。だが、騒動の実情はそれほど単純だったのだろうか。本書では、黒田・伊達・加賀の三大騒動をはじめ、主要な御家騒動を丹念に検証。下克上から泰平へという社会変動に着目し、幕藩関係のあり方を捉えなおす。

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御家騒動 大名家を揺るがした権力闘争 のユーザーレビュー

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    購入済み

    分かりやすい

    2014年03月06日

    お家騒動の入門書。個々のお家騒動については別途調べる必要があるが、江戸時代の社会的な変化に応じて、お家騒動について当事者たちの意識や考え方も変化してきたことを体系立てて解説した本。分かりやすいです。

    1

    Posted by ブクログ 2015年07月02日

    主君はなぜ主君たり得るのか。それは主君としての器量があるからである、という戦国の論理から、主君は主君であるから主君なのである、という近世の論理への転換過程が、「御家騒動」の豊富な事例を通して描かれている。

    主君に「器量」を求める条項が、武家諸法度から抹消されたことが示すように(34頁)、少なくとも...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2012年10月30日

    御家騒動には、即 改易という幕府の懲罰的なイメージがあります。学校教育では、幕府が外様大名のお取り潰しに積極的に利用したと習いました。本書は、それが誤った固定観念であることを教えてくれます。目からうろこが落ちました。発見です。

    0

    Posted by ブクログ 2012年05月02日

    戦国期から徳川初期にかけて起きた、様々な御家騒動を通して、下克上から泰平という社会変革における幕藩関係を問い直す一冊。

    戦国時代、君主の条件とは「器量」であったという。
    君主の資質として、政治的・軍事的指導能力がそれである。
    家臣達は器量の無い君主に対しては、暗殺・追放・強制隠居も辞さなかった。
    ...続きを読む

    0

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