江戸の思想史 人物・方法・連環

江戸の思想史 人物・方法・連環

946円 (税込)

4pt

荻生徂徠、安藤昌益、本居宣長、平田篤胤、吉田松陰-江戸時代は多くの著名な思想家を生み出した。だが、彼らの思想の中身を問われて答えられる人は多くないだろう。それでも、難解な用語の壁を越え、江戸の時代背景をつかめば、思想家たちが何と格闘したのかが見えてくる。それは、"人と人との繋がり"という、現代の私たちにも通じる問題意識である。一三のテーマを通して、刺激に満ちた江戸思想の世界を案内する。

...続きを読む

江戸の思想史 人物・方法・連環 のユーザーレビュー

\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2019年08月29日

    そのタイトルに劣らず、近世日本思想史を適度なバランスで幅広くかつ、十分な分量で概説してくれる良著。仁斎の愛、徂徠の道など、もっと勉強してみたくなる本である。一番の収穫は平田神学の中で、のちの柳田民俗学に連なるような祖先の霊魂の話が出ていたことであり、国学と民俗学の系譜という事で、興味深く読んだ。各論...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2015年08月21日

    特に心に残ったのは二宮尊徳。これといった強力な宗教や思想があったわけでもない日本で、人々を労働へと導いた二宮。彼が用いたのは「暴力」でも「宗教」でもなく「言葉」であった。

    0

    Posted by ブクログ 2013年12月06日

    学生のときに日本史用語集で時期と名前と著作を延々と暗記していた
    固有名詞が色鮮やかに立ち上がってくる。

    その思想は世の中をより良くするための思想で満ちている。
    主に儒学・朱子学をテキストとして実に様々な批判や改良を試みて独自の思想を築いている。
    どうしたらより正確に判断できるか、どうしたらより便利...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2014年10月09日

    江戸時代の様々な思想を、<人と人との繋がり>のあり方から整理し、通観した本。江戸時代を世俗の秩序化の時代ととらえ、そこから近現代の我々と共有される問題を導き出そうとしている。世俗の秩序化は、イエ、出版(江戸時代は紛れもなく<書物の時代>である)、商品・市場、「日本」意識、性・差別といった場面で現れる...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2012年10月24日

    全然本論と関係ないのですが、あとがきの最後に「徳川思想小史」の著者、源了圓の話がちょろっと出てきて、特別思い入れがあるわけではないのに、うるっときてしまった。

    0

    Posted by ブクログ 2012年03月06日

    江戸時代にあらわれた諸思想を概観する。各思想家の紹介は短いが、それらが、江戸の思想の中でどのように位置づけられるかを、わかりやすく説いている。特に、各章の冒頭と結びの部分の指摘は、頭を整理するのに役立った。

    0

    Posted by ブクログ 2019年12月23日

    #再読
    #実家に送ってた本シリーズ

    本文だけだと山川倫理の引用文多い版の域を免れない印象もあるし、記述の中で著者が自ら再論にあたっての作戦を貫徹できた印象もあまりない。ただし、著者が漠然とながら「江戸という、人同士が長い期間で共在し始めた時代において、ひとびとが人の関係を捨てない新しい思想を求めよ...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2018年11月05日

    江戸時代の思想の博覧会。朱子学から国学、蘭学さらに天理教などまで及ぶ。どこかで聞いたことくらいはある思想、人名が多いのだが、改めてこうして総ざらえにされると、江戸の世に百花繚乱の思想があった様がよく分かる。あとがきに、思想に寄り添いすぎて批判的に読むのが苦手、と記してあるがたしかにその通りみたいで、...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2017年11月29日

    江戸時代の思想史を概説している入門書です。

    本書の冒頭では、応仁の乱以後の日本を連続的なものとして捉える内藤湖南や網野善彦の議論が参照されています。中世の日本人が異界に近しい生活を送っていたのに対し、近世に入ると社会が安定し世俗的な秩序が整えられるようになります。江戸時代の思想は、そうした社会的条...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2012年01月12日

    明治、敗戦、高度経済成長と経験してきた日本の現代でもその文化風習、習慣には江戸のながれを組んだものが多く含まれている。
    江戸を考える時にまず≪人と人の繋がり≫≪イエ≫を見つめる必要がある。骨格には朱子学を中心にした儒教がある。これも人と人との繋がりをどうみつめるかであった。伊藤仁斎、荻生徂徠しかり。...続きを読む

    0

江戸の思想史 人物・方法・連環 の詳細情報

閲覧環境

  • 【閲覧できる環境】
  • ・ブックライブ for Windows PC(アプリ)
  • ・ブックライブ for iOS(アプリ)
  • ・ブックライブ for Android(アプリ)
  • ・ブックライブ PLUS for Android(アプリ)
  • ・ブラウザビューア

※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。

この本をチェックした人は、こんな本もチェックしています

中公新書 の最新刊

無料で読める 学術・語学

学術・語学 ランキング

同じジャンルの本を探す