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Posted by ブクログ 2019年08月29日
そのタイトルに劣らず、近世日本思想史を適度なバランスで幅広くかつ、十分な分量で概説してくれる良著。仁斎の愛、徂徠の道など、もっと勉強してみたくなる本である。一番の収穫は平田神学の中で、のちの柳田民俗学に連なるような祖先の霊魂の話が出ていたことであり、国学と民俗学の系譜という事で、興味深く読んだ。各論...続きを読む
Posted by ブクログ 2013年12月06日
学生のときに日本史用語集で時期と名前と著作を延々と暗記していた
固有名詞が色鮮やかに立ち上がってくる。
その思想は世の中をより良くするための思想で満ちている。
主に儒学・朱子学をテキストとして実に様々な批判や改良を試みて独自の思想を築いている。
どうしたらより正確に判断できるか、どうしたらより便利...続きを読む
Posted by ブクログ 2014年10月09日
江戸時代の様々な思想を、<人と人との繋がり>のあり方から整理し、通観した本。江戸時代を世俗の秩序化の時代ととらえ、そこから近現代の我々と共有される問題を導き出そうとしている。世俗の秩序化は、イエ、出版(江戸時代は紛れもなく<書物の時代>である)、商品・市場、「日本」意識、性・差別といった場面で現れる...続きを読む
Posted by ブクログ 2019年12月23日
#再読
#実家に送ってた本シリーズ
本文だけだと山川倫理の引用文多い版の域を免れない印象もあるし、記述の中で著者が自ら再論にあたっての作戦を貫徹できた印象もあまりない。ただし、著者が漠然とながら「江戸という、人同士が長い期間で共在し始めた時代において、ひとびとが人の関係を捨てない新しい思想を求めよ...続きを読む
Posted by ブクログ 2018年11月05日
江戸時代の思想の博覧会。朱子学から国学、蘭学さらに天理教などまで及ぶ。どこかで聞いたことくらいはある思想、人名が多いのだが、改めてこうして総ざらえにされると、江戸の世に百花繚乱の思想があった様がよく分かる。あとがきに、思想に寄り添いすぎて批判的に読むのが苦手、と記してあるがたしかにその通りみたいで、...続きを読む
Posted by ブクログ 2017年11月29日
江戸時代の思想史を概説している入門書です。
本書の冒頭では、応仁の乱以後の日本を連続的なものとして捉える内藤湖南や網野善彦の議論が参照されています。中世の日本人が異界に近しい生活を送っていたのに対し、近世に入ると社会が安定し世俗的な秩序が整えられるようになります。江戸時代の思想は、そうした社会的条...続きを読む
Posted by ブクログ 2012年01月12日
明治、敗戦、高度経済成長と経験してきた日本の現代でもその文化風習、習慣には江戸のながれを組んだものが多く含まれている。
江戸を考える時にまず≪人と人の繋がり≫≪イエ≫を見つめる必要がある。骨格には朱子学を中心にした儒教がある。これも人と人との繋がりをどうみつめるかであった。伊藤仁斎、荻生徂徠しかり。...続きを読む
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