批評理論入門 『フランケンシュタイン』解剖講義

批評理論入門 『フランケンシュタイン』解剖講義

902円 (税込)

4pt

批評理論についての書物は数多くあるが、読み方の実例をとおして、小説とは何かという問題に迫ったものは少ない。本書ではまず、「小説技法篇」で、小説はいかなるテクニックを使って書かれるのかを明示する。続いて「批評理論篇」では、有力な作品分析の方法論を平易に解説した。技法と理論の双方に通じることによって、作品理解はさらに深まるだろう。多様な問題を含んだ小説『フランケンシュタイン』に議論を絞った。

...続きを読む

批評理論入門 『フランケンシュタイン』解剖講義 のユーザーレビュー

\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2023年08月20日

    この本で紹介している知識(小説技法、批評理論)を持って、今まで小説を読んだことがなかったので、遅ればせながら、それらの視点を自分が得ることができ非常に有益であった。
    題材としてフランケンシュタインの小説を上げているが、恥ずかしながらこの小説を読んだことがなく、本書で初めて、そのあらすじを知った。しか...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2023年03月22日

    科学としての文学。こういう技法こそ高校の現代文で教えてほしかったよ!
    小説も漫然と読んでるだけでは作者の意図の1/10も汲み取れないのね。もう少し若い時に知っていたらと思うと悔やまれる。

    0

    Posted by ブクログ 2021年04月26日

    『小説読解入門』の姉妹本。主に『フランケンシュタイン』を題材にしている。

    前半は小説技法について触れられていて、書き手のテクニックを学ぶことができた。

    後半は批評がテーマになっているが、少し読みとくのが難しかった。ここはもう一度再読。

    0

    Posted by ブクログ 2021年03月25日

    文芸理論の初心者にもわかりやすい解説だった。批評理論には大別して、小説内で考察を深めるものと、小説の外から持ち込んだ物差しを利用するものの二種類がある。著者はその両方の有用性を認めた上でそれぞれの理論を解説し、実際に『フランケンシュタイン』を分析するプロセスを示してくれる。

    0

    Posted by ブクログ 2020年11月06日

    小説は、さまざまな技法を駆使して書かれている。そしてそれは、あらゆる角度からのアプローチが可能な、人類だけの、玉虫色に輝く宝だ。どの観点から見るかで、その小説は違った色合いを帯びる。

    著者はまえがきで、〈ひたすら作品の内側だけを眺めているのは、狭い読み方だ。ましてや、たんに印象や直観のみに頼って作...続きを読む

    0
    購入済み

    初心者にも読みやすい

    2020年05月16日

    『フランケンシュタイン』の物語を知らなくても本書は読むことができる。批評理論を学びたくて本書を手に取ったが難解な解説もなく入門書として大変分かりやすかった。

    0

    Posted by ブクログ 2016年02月09日

    小説技巧編が五つ星。小説の面白さの秘密が解き明かされたようだ。
    批評理論編は薄く広くで四つ星。他書より、紹介されている理論数は多いが、いかんせんそれぞれの記述が少ない。ただ文体論だけは少し面白かった。

    0

    Posted by ブクログ 2013年05月26日

    古典SF『フランケンシュタイン』を題材に、前半は小説の技法についての解説を、後半は批評理論について概説している。


    まず、題材が『フランケンシュタイン』というのが良かった。誰もが知っているけれども、実際の所、読んだ人なんて日本ではあんまりいないのではないか……(ボリフ・カーロフのビジュアルや、『怪...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2011年11月21日

    前半では小説の技法について、後半では批評理論について、「フランケンシュタイン」を題材に説明している。
    それぞれの項目は簡潔で、「フランケンシュタイン」を読んだことが無く批評についてもよくわからない人間であったとしても、理解し易い。「脱構築批評」の項目はすごく腑に落ちた。

    0

    Posted by ブクログ 2011年08月19日

    すばらしくわかりやすい批評入門。『フランケンシュタイン』を例題に、どんな切り方もできますよと実例を示しながら、代表的な批評のアプローチについて解説してくれている。小説を読んで、「おもしろいんだけど、なんとなくとしか言えない」というときにこの本を思い出すと、切り方がきっと見つかります。

    0

批評理論入門 『フランケンシュタイン』解剖講義 の詳細情報

閲覧環境

  • 【閲覧できる環境】
  • ・ブックライブ for Windows PC(アプリ)
  • ・ブックライブ for iOS(アプリ)
  • ・ブックライブ for Android(アプリ)
  • ・ブックライブ PLUS for Android(アプリ)
  • ・ブラウザビューア

※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。

この本をチェックした人は、こんな本もチェックしています

中公新書 の最新刊

無料で読める 小説

小説 ランキング

廣野由美子 のこれもおすすめ

同じジャンルの本を探す