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細川連立政権崩壊から一〇年以上が過ぎ、日本政治は再び自民党の長期政権の様相を呈している。しかしその内実は、かつての派閥による「支配」とは全く異なる。目の前にあるのは、一九九〇年代半ばから進んだ選挙制度改革、政治資金規正法強化、行政改革などによって強大な権力を手にした首相による「支配」なのだ。一九九四年以降の改革のプロセスを丹念に追い、浮かび上がった新しい日本の「政治体制」をここに提示する。
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Posted by ブクログ
橋本さんの業績に対して大きな誤解をしていた。 マスコミが植え付けるイメージと実態とのギャップに、今更ながら驚く。 しっかり情報を精査しないとね。
『首相支配―日本政治の変貌』(竹中治堅、2006年、中公新書) 本書は、55年体制以降はじめて自民党が下野した細川政権の頃から、小泉首相の郵政解散までの日本政治史を詳細に研究した書である。この間の政局や政界再編の流れを詳しく見ることができる。 (2010年5月17日 大学院生)
小泉政治をどのように評価するか、というのは非常に難しい問題だが、この本では、その意義が明確に描かれている。小選挙区制・省庁再編と大蔵省解体によって出来上がった「制度」を最大限に活用した最初(で最後?)の首相としての小泉純一郎。それが単純なポピュリズムにしか見えないのなら、そんな国にこの制度は不要だ。...続きを読む しかし、「日本政治の変貌」と銘打ったものの、実際には首相や大臣のリクルートメントやトレーニングが追いついていないことがすでに「小泉後」によって明らかになった。それをどうするか、は明確な回答がない。 著者のように、海外でトレーニングを受けてくる、といったことが文系の学問では未だに盛んである(すでに理系は「日本で英語の論文を書く」事が出来るのだが)。まさか古代ローマのように、政治家も留学してくるのがいい、なんてね。あ、安倍氏も麻生氏も一応留学組か(笑)
これは分かりやすいし、面白いですよ!!総選挙や総裁選やら、そういう政治のイベントに物を申したい人のうち、僕みたいにあまり物を知らない人はこれを読むべきです。簡単に言うと、小泉政権は今までとどう違っていて、どうやって確立されたのか、ということが書いてあります。彼は55年体制を意識して、2001年体制と...続きを読む名づけた上で、小選挙区+比例代表であること、派閥が弱くなって首相の権力が強くなったこと(公認権と政治資金配分において)、大蔵省が弱くなったこと、参議院が強くなったこと(ただし小泉が裏技を発明した)・・・あれ、あとなんだっけ?手許にないから分からん。これらは全て互いに結びついているわけです。参議院の影響力が強くなったのはどういうわけかについて知らなかったので勉強になりました。また、橋本政権が新進党のもたつきに乗じて政治改革を行ったおかげで今の小泉体制ができたって話も相当面白かったです。政策というより政局好きな僕にとってはたまりませんでした。これくらい簡単だと僕でも面白いです。
自分が学生時代からの政治の動きがわかりやすくまとめられていて参考になった。 「田中角栄」からこの本で「小泉純一郎」までの流れ。この次は、民主党政権から第二次安倍政権までの流れがわかる新書はないものか? (108)
小泉首相が、あんなにリーダーシップを取れていた理由が解けて面白かった!即ち、法改正によって、人と金を握る人物が首相になったから。また、首相になるにあたり、それまでは派閥の力が必要だったのが、国民の人気が必要になったというのも面白かった。確かに、属人性だけであんなに強権を振るうのは無理があるよな。 あ...続きを読むと、責任と権力の所在が一致しているのが良いというのも、眼から鱗だった。
小泉政権が、なぜかくあり得たか。選挙制度の変遷と、首相の支配力の強化を平易な言葉で分かりやすく示した解説本。読みやすく分かりやすい。
小泉政権で首相のリーダーシップが叫ばれたが、それは細川政権の選挙制度改革、政党補助金、橋本政権の行政改革、加藤の乱などの歴史があってこそ、首相に権力が集中し、世論を味方につけた政治が可能であったことを証している。 ただし、歴史的にはそこで終わっているのが問題である。
現・政策研究大学院大学准教授の竹中治堅による55年体制以後の政治過程論概説。 【構成】 序 章 新しい政治の幕開け 第1章 自民党の政権復帰と新進党の結成 1 細川内閣の崩壊 2 自社さ連立政権 3 新進党への結集 第2章 橋本内閣と行政改革 1 新進党の脅威と自民党総裁選 2 第一次橋...続きを読む本内閣 3 始動する橋本行革 4 大蔵省の機構改革 第3章 新進党の崩壊と民主党の崩壊 1 揺れる新進党 2 新進党の解散 3 新・民主党の誕生 第4章 小渕恵三・森喜朗内閣-過渡期の政権 1 1998年の総裁選 2 本格政権化と突然の終焉 3 「加藤の乱」と公認権 第5章 小泉純一郎と首相権力の確立 1 2001年の総裁選 2 強まる自民党総裁の権限 3 「聖域なき構造改革」 4 与党審査制への挑戦 5 経済財政諮問会議の二重構造化 第6章 参議院という存在 1 日本国憲法と参議院 2 1989年以降の影響力拡大 3 首相の限界 第7章 郵政民営化と権力の行使 1 郵政民営化とは何か 2 法案化と反対派の抵抗 3 衆参両院での審議 4 「郵政解散」と首相の権力 終 章 権力の一元化と2001年体制の成立 1 55年体制から2001年体制へ 2 新体制の成立と定着 3 歴史的意義 既に何人もの人がレビューで述べているように本書の結論は、1993年以降の政治改革・行政改革によって、2001年体制が成立し、その体制の特徴は以下の5つであると主張する。 1、政党の間で競争が行われる枠組みが定まった 2、首相の地位を獲得・維持する条件が変わった。 3、首相が保持する権力が強まった。 4、行政機構の姿が一変した。 5、参議院議員が保持する影響力が増した。 55年体制が崩壊した1993年、それ以降の流動的な政治過程についてどれほどの人が正確に記憶しているだろうか?本書はそのような曖昧模糊とした記憶に対して、2001年に至る明瞭な道程を提示している。ジャーナリズムでは小泉純一郎という人物のパーソナリティやカリスマ性、あるいは独断専行的な所行に目を奪われて、それ以前に醸成された構造変化については言及されることが少なかった。その意味で、本書の第2章の橋本行革、第6章の参議院の影響力拡大の視点は興味深かった。惜しむらくは、橋本行革による大蔵省改革と小泉政権時の経済財政諮問会議との連関性への言及が十分でなかった点であろう。 「2001年体制」というものが実際に確立されたのかどうかは、今後の政治過程の動向を見極める必要があるが、「ポスト55年体制」を語る概説としては非常にわかりやすくまとめられている。
派閥領袖による権力分立時代からいかにして首相権力が強まり、小泉政権に象徴される"強いリーダー"が生まれたか、その原因・過程を示す。 予備知識としては、細川・羽田政権、そして村山政権で自民党が政党復帰する周辺の動き(小沢離党など)に詳しいと面白く読める。
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首相支配―日本政治の変貌
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