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Posted by ブクログ 2022年12月31日
2008年12月、「朝日歌壇」欄にあらわれ、翌年9月の入選作を最後に姿を消した、ホームレスと名乗る公田耕一さん。彼はどんな人だったのか、その後どうしているのかを追うなかで、ホームレスであること、失うこと、表現することなどを考える、得るものの多い一冊だった。
刺さったのは、「目の前に手立てがなくなれ...続きを読む
Posted by ブクログ 2011年11月03日
(柔らかい時計)を持ちて炊き出しのカレーの列に二時間並ぶ (ホームレス)公田耕一
二〇〇八年の師走、住所欄に「ホームレス」と書かれた歌が朝日新聞の歌壇に載った。「柔らかい時計」は、ダリの描いたひしゃげてしまった時間感覚か。新聞は「連絡求ム」と呼びかけたが、今は連絡をとる勇気がないとのこと。翌年九...続きを読む
Posted by ブクログ 2013年02月20日
毎週月曜日の朝日新聞朝刊に、読者が投稿した短歌と俳句が掲載されます。私は短歌も俳句も全く素養はありませんが、何年か前、週明けの辛い出勤の慰めを求めて読み始めて以来、いまでは習慣のように目を通しています。
その「朝日歌壇」に、2008年の暮れから約9カ月にわたってたびたび採用されたのが、本書の主人公...続きを読む
Posted by ブクログ 2012年03月13日
「(柔らかい時計)を持ちて炊き出しのカレーの列に二時間並ぶ」
(ホームレス)公田耕一の名で2008年の暮れに朝日新聞の歌壇欄に載った一つの短歌。その後も「公田耕一」は歌壇欄を飾ることになります。
短歌の知識も素養もない自分にはわかりませんが,その歌壇欄に自分の歌が載ることというのは相当難しいら...続きを読む
Posted by ブクログ 2011年10月30日
母は朝日歌壇の愛読者なので、「ホームレス歌人・公田耕一」のことも、アメリカの「獄中歌人・郷隼人」のことも会話に上っていた。今、あの冬を思い出してみる。著者は元新聞記者だが、今や不安定な生活だ。もう身近な問題として「ホームレス」がある。数ヶ月、横浜に居ると目される公田を探すルポ。
人はどんな境遇にな...続きを読む
Posted by ブクログ 2011年08月02日
一時期、朝日新聞の歌壇で注視されていた1人のアマチュア歌人がいた。ホームレス歌人こと公田耕一。住所を記載するのが歌壇の規定であるにも関わらず、住所不定の彼が記した自身の居住地は(ホームレス)だった。
その特異な肩書きと、ホームレスとしての生活感あふれる歌が多くの人の注目を集め、彼についての歌を寄せ...続きを読む
Posted by ブクログ 2011年10月06日
その名を見なくなってからもうずいぶんになるのに、毎週月曜日の朝日歌壇を開くと、いまだに紙面に「(ホームレス)公田耕一」とあるのではないかとつい探してしまう。歌壇を読む習慣のある人なら、そんな人は結構いるのではないだろうか。
印象的な短歌を次々入選させ、反響を広げながらついに正体を明かさず、紙面から...続きを読む
Posted by ブクログ 2011年05月24日
いつものように、新聞を見ていたときにふっと朝日歌壇に目が行きました。
いつもなら、見もしないページ。
なのに、目が行ったのは野生のカン。
何だか、注目すべきことがありそうな気がする。
パーッと目を走らせて釘付けになったのが「ホームレス」という文字。
通常、投稿され選ばれた短歌とそれを作っ...続きを読む
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