ホームレス歌人のいた冬

ホームレス歌人のいた冬

1,466円 (税込)

7pt

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ホームレスが急増し、年越しのテント村が作られた2008年12月。朝日新聞の歌壇欄に彗星のごとく現れ、注目を集めながら約9カ月で消息を絶った「ホームレス歌人」がいた。歌壇欄や投書欄には共感や応援の投稿が相次ぎ、新聞記事やテレビでも報じられたことから広く知られた「ホームレス歌人・公田耕一」とは、いったいどんな人物だったのか。そして突然に消息を絶った後、どうなったのか……。 「あの冬」の、象徴的な存在だった「ホームレス歌人」をめぐる感動の探索物語。

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ホームレス歌人のいた冬 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2022年12月31日

    2008年12月、「朝日歌壇」欄にあらわれ、翌年9月の入選作を最後に姿を消した、ホームレスと名乗る公田耕一さん。彼はどんな人だったのか、その後どうしているのかを追うなかで、ホームレスであること、失うこと、表現することなどを考える、得るものの多い一冊だった。

    刺さったのは、「目の前に手立てがなくなれ...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2011年11月20日

    ホームレス歌人をリアルで見守っていたものの、
    半分冗談かと思っていたが、やはり「連絡求む」の記事で
    急速に惹かれるようになりました。
    「伊達直人公田耕一その人を知りたくもあり知りたくもなし」

    自分は知りたかった。あなたがどんな風に生きてきたかを。

    あなたはいつも自分の心のどこかにいる・・・

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    Posted by ブクログ 2011年11月03日

    (柔らかい時計)を持ちて炊き出しのカレーの列に二時間並ぶ (ホームレス)公田耕一

     二〇〇八年の師走、住所欄に「ホームレス」と書かれた歌が朝日新聞の歌壇に載った。「柔らかい時計」は、ダリの描いたひしゃげてしまった時間感覚か。新聞は「連絡求ム」と呼びかけたが、今は連絡をとる勇気がないとのこと。翌年九...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2020年06月28日

    どんな人なんだろう?知りたくて一気読み
    この寄る辺なさは、学生時代聴いたトムウェイツにも感じたな [親不孝通りと言へど親はなく親にもなれずただ立ち尽くす]

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    Posted by ブクログ 2013年02月20日

    毎週月曜日の朝日新聞朝刊に、読者が投稿した短歌と俳句が掲載されます。私は短歌も俳句も全く素養はありませんが、何年か前、週明けの辛い出勤の慰めを求めて読み始めて以来、いまでは習慣のように目を通しています。

    その「朝日歌壇」に、2008年の暮れから約9カ月にわたってたびたび採用されたのが、本書の主人公...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2012年03月13日

     「(柔らかい時計)を持ちて炊き出しのカレーの列に二時間並ぶ」
    (ホームレス)公田耕一の名で2008年の暮れに朝日新聞の歌壇欄に載った一つの短歌。その後も「公田耕一」は歌壇欄を飾ることになります。

     短歌の知識も素養もない自分にはわかりませんが,その歌壇欄に自分の歌が載ることというのは相当難しいら...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2011年10月30日

    母は朝日歌壇の愛読者なので、「ホームレス歌人・公田耕一」のことも、アメリカの「獄中歌人・郷隼人」のことも会話に上っていた。今、あの冬を思い出してみる。著者は元新聞記者だが、今や不安定な生活だ。もう身近な問題として「ホームレス」がある。数ヶ月、横浜に居ると目される公田を探すルポ。

    人はどんな境遇にな...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2011年08月02日

    一時期、朝日新聞の歌壇で注視されていた1人のアマチュア歌人がいた。ホームレス歌人こと公田耕一。住所を記載するのが歌壇の規定であるにも関わらず、住所不定の彼が記した自身の居住地は(ホームレス)だった。

    その特異な肩書きと、ホームレスとしての生活感あふれる歌が多くの人の注目を集め、彼についての歌を寄せ...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2011年10月06日

    その名を見なくなってからもうずいぶんになるのに、毎週月曜日の朝日歌壇を開くと、いまだに紙面に「(ホームレス)公田耕一」とあるのではないかとつい探してしまう。歌壇を読む習慣のある人なら、そんな人は結構いるのではないだろうか。

    印象的な短歌を次々入選させ、反響を広げながらついに正体を明かさず、紙面から...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2011年05月24日

    いつものように、新聞を見ていたときにふっと朝日歌壇に目が行きました。
    いつもなら、見もしないページ。
    なのに、目が行ったのは野生のカン。
    何だか、注目すべきことがありそうな気がする。

    パーッと目を走らせて釘付けになったのが「ホームレス」という文字。
    通常、投稿され選ばれた短歌とそれを作っ...続きを読む

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