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Posted by ブクログ
死体の部分部分を家中あらゆる隙間から見つけてた僕がそのときは恐怖よりも高揚が勝っていたくらいなのに、夜ホラー映画観て怖がっているところが面白かった。象徴的な場面だなと思った。そこにあるものの気配は微塵も感じないのに、ずっと不在はなずの紗央里ちゃんの実在感。不在の紗央里ちゃんのことを読者にずっと考えさせる工夫が凝らしてあって、気付けばそれが紗央里ちゃんの魅力になっている。そこに描かれていないのに。
家族じゃない。親戚が親戚じゃないときどんな感じか知らない……という中途半端な距離にある「親戚」というものの無気味さ、潜在的な怖さを形象化した傑作。
福満しげゆきの表紙も好き
Posted by ブクログ
とにかく台詞が読みにくい!
姉との会話シーンは拷問かと思った。
…が、それを除けば申し分なく面白かった。
小学生男子ならではのドライさで淡々と進んでいく「死体探し」はどこかシュールなのだがそれが逆にゾワゾワする。
他人からは全く見えない、親しい身内にだけ矛先が向く残虐さというテーマも生々しくて良い。
親がよその子供に自分に対しては考えられないほど優しくするのを見て恨めしく思った経験は自分もあるので、共感できた。
「よそはよそ、うちはうち」とは良く言うが、ある意味それは「自分には関係ない」と境界線を引くための免罪符でもあるのかも。
そのせいで人知れず苦しんでいる人は、もしかしたらあなたの介入で救われるかもしれない。
Posted by ブクログ
『少女庭国』(本当に本当に人を選ぶ大作)の矢部さんなので何が来ても驚かないぞの気持ちで読み始めたけど、指をとある所に隠すシーンで目背けちゃった(泣)
最初から最後まで警告音が鳴り続けてる様な雰囲気なのでかなり神経使うんですけど、展開が早くて、何より主人公の僕が危険地帯をズンズン大股で進んでいくので、ちょっとちょっと~~~!って追いかけながらどんどんページを捲ってしまいます。だれる、とかがない本当に。気を抜いたら消される気がするから。
何もかも理解できないまま終わるのかと思いきや、終盤思いもよらない展開に…
あの場で吐露される感情はちょっと身に覚えがあったりもします。
Posted by ブクログ
表紙は福満の文庫で。
ホラーは好きで好んで読むが、これは「薄いな。すぐ読めそう」という理由だけで手を出した。結果、新しい扉を開くことになった。
他のどの作家とも違う、古典にもネットにも寄っていない。あえて…あえて本当にあえるなら筒井か? でもそれも違う。
謎解きもない。小学5年生の男の子が死体を探す。でもいちばんこわいのはそこじゃない。
毎食のご飯がカップ焼きそば。
降り続ける雨。
何度でも洗われるお皿。
食べたいウィンナー。
臭くても言ってはならない他人の家。
他人? 親戚? 家族とは?
おそらく、この作者は本質を知っているのだ。
だけど、言ってもまた仕方のないことだということも知っている。
ものを書くことで、少しでも自分が「異質な世界」に伝わったらいいと。主人公の父親の叫びは作者なのだ。なぜ、自分が異次元に生きているのかどうしても納得がいかないのだ。否、もうあきらめているのかもしれない。
私がそうだから。
秀逸なきちがい小説に出逢えて幸せだった。しばらくぶりに一気読みさせて頂きました。
Posted by ブクログ
後味の悪さ的な意味で★4つです。
内容自体は正直★1つとか1・5個くらいじゃないだろうか。
ふとホラー読みたくなって本屋をうろつき手頃な値段とページ数だったので購入。
すぐ読み終わりましたがページを捲る度にドキドキとかワクワクなんてもんはなくてただ、だんだんとダメな方向にしか向かっていかない感じ。
見てるこっちがちょっと溜息出るくらいに。
結局誰も救われてなくてどっちの家族もどうかしてるよ、といった感想であります。
でもこんな猟奇的な事にならないにしても多かれ少なかれこうゆう事を考えてる?人はいるのかもしれない。
所詮外側の人間は内側の人間の中にも入れないし解れないって事。
もう少し文が解りやすいというか上手ければなあ…
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