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ある日突然、国の金庫が空っぽだと国民は知らされ、外国からは「ダメなギリシャ」というレッテルを貼られ、誇りさえも吹き飛んでしまった。多くの日本人が抱いてきた「ギリシャ」のイメージは、少し前まで「古代ギリシャ」と「紺碧のエーゲ海」「アテネ五輪」くらい。そして危機以降に流れる「西ヨーロッパ」からの視点に偏りすぎた情報。これまで伝えられることのなかった「ふつうのギリシャ人」の思いや現実を探る。
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Posted by ブクログ
ギリシャといえば経済危機、になってしまった最近。 実際どうなの?に答える為に書かれた本。興味深かったです。
■ギリシャ A.1981年、ギリシャはEC に正式加盟し、ヨーロッパから各種の補助金が入るようになった。当時の政権は、そうした資金を基に国営企業をつくり、政党支持者に投票の見返りとして、職を際限なく斡旋した。その結果、公務員数が膨大になった。 B.2001 年、ギリシャはユーロ圏に加わった。ユー...続きを読むロへの移行後、1 ユーロ=約341 ドラクマ(以前の通貨単位)になり、 人々の貨幣価値感覚はマヒした。また、ユーロになったことで国に信用ができ、より多くのお金を外国から借りられるよ うになった。そのお金を銀行が庶民や企業にどんどん貸し付け、国も国債を大量に発行した結果、借金が膨らんだ。 C.ギリシャの失業率は高いが、単純労働は外国人が担っている。ギリシャ人は昔と違い、きつい仕事をしない。危機に陥った今も、単純労働は自分たちの仕事ではないという意識が強い。
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柳田富美子
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