「世間」とは何か

「世間」とは何か

935円 (税込)

4pt

日本人の生きてきた枠組「世間」とは何か。古代から現代まで、日本人の生活を支配し、日本の特異性をつくってきた「世間」の本質とは? ヨーロッパの「社会」を追究してきた歴史家の視点で問い直す。(講談社現代新書)

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「世間」とは何か のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2020年08月18日

    昔から日本人は世間を意識しながら生きている。
    そして、多くの人はその世間というものが思い通りにならず、悩むことも多い。
    日本から世間という感覚が無くなる、という可能性はほぼなさそう。
    世間から逃げたり、全く離れるということも難しい。世間を馬鹿にしても仕方がない。
    大切なのは、自分がその中でどのような...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2018年09月13日

    20年来の積読、というか見当たらなかったので、買い直しました。内容はすっかり忘れてるが読んだ覚えある『ハーメルンの笛吹き男』はあったのですが。本書では、いまでも日本人を支配している「世間」がいかに生まれて発展してきたか、文学作品などを中心に追っています。読み終えての最初の感想は、取り上げられている人...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2014年10月29日

    日本社会の特有概念である「世間」について、日本の古典や文学作品から読み解いている。教養として読むのもおすすめ。特に最近読んだ『我輩は猫である』の解釈は面白かった。兼好『徒然草』井原西鶴『好色一代男』を読みたいリストに追加。

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    Posted by ブクログ 2010年10月30日

    「世間」を学術的な検討の俎上に挙げたという意味で名著。まえがきは読み応えがあるが、本論はやや羅列的で退屈ではある。

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    Posted by ブクログ 2010年02月16日

    歴史的に、個人として生きようとしてきた人たちは皆隠者である、というのが、日本における「社会」のありようを象徴しているのではないか。西洋におけるsocietyとは違って。そして、どんなに隠者として生きようとしても、他者と関わる(子供ができるとか)ととたんに隠者としては生活できなくなる、という。。確かに...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2022年08月20日

    我々は「世間」という言葉に対してどのような印象を持っているだろうか。
    Wikipediaには、インド発祥で迷いの世界を表す宗教用語とか書いてあるけど、少なくとも現代日本ではそのような意味で使われることはまずない。「社会」とか「世の中」といったものを表す用語として使われるのが一般的だろう。

    本書は日...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2015年10月28日

    世間とはよく聞く言葉であれど世の中とか、社会とかといった言葉とはニュアンスが違い『自分が関わっている比較的小さな人間関係の環』と説く。
    夏目漱石の『坊ちゃん』、吉田兼好の『徒然草』等を時代背景と共に参照しながらの解説が面白い。いずれもまだ読んだ事はないけど…。

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    Posted by ブクログ 2012年07月07日

    わずらわしいと感じる人とのつながりの中に世間があり、個人よりも強い世間。その世間に嫌気が差した先人たちから、世間の姿を捉えてみようとする本。

    今の日本もそうだけど、欧米の個人の人間関係があってこその社会と、個人を押し殺して優先する世間は全く違うというのは納得した。
    昔も今も世間が嫌いな人はいるんだ...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2011年07月26日

    日本人特有の「世間」を考察した本。
    歌、仏教、漱石、藤村などから様々な時代の「世間」を捉えている文章は面白い。
    色々あって大学のゼミで読んだ本だったけれど、文芸思潮や社会学をかじるのには良いかも。

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    Posted by ブクログ 2011年01月14日

    日本人特有の人付き合い、世間について、兼好、親鸞、西鶴、漱石、荷風らの著作から、その時代においての世間という言葉の概念の変遷を考察している。

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