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染みだらけの彼の背中を、私はなめる。腹の皺の間に、汗で湿った脇に、足の裏に、舌を這わせる。私の仕える肉体は醜ければ醜いほどいい。乱暴に操られるただの肉の塊となった時、ようやくその奥から純粋な快感がしみ出してくる…。少女と老人が共有したのは滑稽で淫靡な暗闇の密室そのものだった――芥川賞作家が描く究極のエロティシズム!
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Posted by ブクログ
老翻訳家と少女の性。倒錯的でありつつも美しい愛の物語の結末は残酷で、とてもよかった。老翻訳家に躾けられた少女は、これから先、セックスで満たされることはあるのかな。
年老いた翻訳家と少女の倒錯愛の物語 冒頭の娼婦と翻訳家が揉めるシーンの ホテルの娘がマリ 乱れた姿で逃げるように部屋から這い出て口汚く罵る娼婦に「黙れ、売女」と明瞭な言葉で圧した翻訳家に心が惹かれたマリ 二人は再開するが彼はあの時の威圧はなく貧相で力なく弱々しかった 彼女に送ってきた手紙の 翻訳家...続きを読むの文字は異常なまでに乱れがなく 綴る言葉は知的で美しくとても紳士的 これから何度も書かれる手紙のシーンは大好きでした しかし、彼の島ではあの時の高圧的で異常な支配者だった ここまでのシーンに振り回される心地良さ ギャップの描き方が見事でマリが快楽へ没入していく様は圧巻 醜く老いた翻訳家に瑞々しい肉体の若い自分が蹂躙される屈辱 二人しか存在しない世界で自分でも想像できない痴態をさらす心細さ羞恥の極み 肉体的苦痛 全てが快楽へと繋がりマリを恍惚へと導く 翻訳家の滑らかな動作 乱れのない美しい緊縛 突如暴発する暴力 自分だけを圧倒的に支配する ここにマゾヒズムの快楽の極みがあると思いました 誰もが何か別の事を考え気を散らしてしまう でも、あの密閉した空間では翻訳家はマリしか見ない考えない触れない 翻訳家の全が自分だけに注がれる ある意味で最上級の愛情表現かもしれない 卑屈で凶暴、インテリジェンスで老いている翻訳家と少女の組み合わせしか成り立たない愛でした そしてあの終わりが二人の世界を誰にも触れないところに閉じ込めたと思う 愛の形、快楽とは、と想像できないところから投げかけられたボールをうっかりキャッチし嵌ってしまったそんな素晴らしい物語でした
感動作ではない。ただ、息が詰まるような、それでいて生きている実感に乏しい場面が続く。SMも含め倒錯とはそういうものなのかもしれない。 これからマリはどうなるのだろうか。 物語は閉じたが、希望は見えない。 これは少女のエゴの物語なのだろうか。思索は尽きない。
なんて残酷で美しいのだろう…と初めて感じた作品です。 小川さんの作品はどれも傑作ぞろいですが、ホテルアイリス特にオススメの作品。 夏の暑い日に一人でひっそりと読みたい桜庭。
流れるような文体と100年後には童話になっているのではとすら思う小川洋子先生しか知らなかった私は、心を射止められてしまった。
作者の描く、清々しく儚い美しさや、不安定で冷たい恐ろしさみたいなものは、いつもと変わらずに表現されていて、そこにマゾヒズムというスパイスが追加される事で、こんなに陰湿で卑猥になるんだ。と感動した。 サディズムとマゾヒズムの関係性には、ある程度の理解があるつもりなんだけど、それは言語化するのは到底困...続きを読む難で(偏見ももちろんある)、目を逸らしているところが多々あるし、勘違いしてただのプレイの一つだと思い込んでいる人間が殆どの中で、ただのエロとしてでは無く、エモとして表現しているところは、この人の文体と表現力だから出来る事なんだろな、と思った。
母の強い支配からの逃げ道を、異様な関係の継続の中に見出すマリ。 そんなことをされて快感を感じるくらいには、主人公の精神は蝕まれてるのかなと思うと辛い。
ホテル・アイリス 小川洋子 ホテルで働く少女。 売女と揉めた老人。 老人と再会し乱暴に犯される。 少女は惹かれる。 SM。DV。 小川洋子さん云うと、薬指の標本を想起させる。翻訳家の老人は、マリーという主人公の作品を描いていると言うが彼の死後その本は発見されなかった。 少女の心情の変化が飾り気な...続きを読むくシンプルに描写されている。
主人公が10代ということもあり、またそれ以外にも感情移入はできなかったのですが、主人公の伯母ぐらいの気分で読んでいました。恋は盲目ってことですかね。最後は私、ほっとしました。
「生」と「死」と「エロス」のトライアングル。 「死」は突然やってくる。 「死の準備」と隣り合わせで歪んでしまった欲望を 持つ翻訳家の前に現れた少女。 漫然とした「生」の中の住人。 そこの住人にとって翻訳家の '屈折した欲望'は雷のように感じたのだろう。 雷を脳ではなく肌で理解し受...続きを読む入れた少女は 翻訳家にとって何よりもの宝物。 「エロス」とは「愛」と似て異なるもの。 翻訳家にとって己を迎合してくれた 初めての「女」であり 人生最後の「女」 決して自分で現像することはなかった 「フィルム」が 己が生きた証なのだろう。 己の死が近づいてくるのを感じ始めた男にとっては 切ない物語。
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