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Posted by ブクログ 2023年02月11日
・当時、中国は皇帝専制体制の下戦争に負け続け、国内に外国の軍隊が駐在する等、危機的な状況にあった。
・当時、上記の危惧から民主化を謳う中国の知識人が、農民への啓蒙運動を開始。これを担ったのが文学であった。
・民主化だけでなく、中国の”悪しき”伝統も啓蒙の対象となった。
Ex.)食人、纒足、科挙...続きを読む
Posted by ブクログ 2011年09月19日
待望の現代日本の魯迅研究の第一人者である藤井省三訳の本が出ました。
我が本棚で魯迅の翻訳本を探してみると、丸山昇訳や駒田信二訳や増田渉訳、そして一番よく読んで来た竹内好訳と、5冊程ありました。
今夜、久々に「阿Q正伝」や「狂人日記」など16編の魯迅をじっくり読むために、いつもは存分に腕を振るう料...続きを読む
Posted by ブクログ 2023年03月19日
”そこで僕は自分に言い聞かせることにした。故郷は本来こんなものなのだ——進歩もないが、さりとて僕が感じているように悲しいとも限らず、悲しいのは僕が心変わりしたからなのであり、そもそも僕にとって今回の帰郷が、楽しいはずはないのだ。—『故郷』より(p.51)”
中国近代文学の父、魯迅の代表作16篇を...続きを読む
Posted by ブクログ 2021年12月17日
魯迅が漢方医学に疑問を感じ日本に留学、医学を目指していたのが、なぜ文学に道を変えたのか、という「自序」に始まり、「自国の窮状を憂え、なんとかしたい」というような短編が、冷静な描写だが叫びの迸るような作品群になっている。
中でも中編「阿Q正伝」の内容は、現代のデストピア小説にも通じるものがあっておも...続きを読む
Posted by ブクログ 2017年02月18日
東京で近代文学を学んだ魯迅は
本国において、ブルジョア生活を満喫しながら共産党を擁護していた
大陸的なおおらかさというか、虫がよすぎるというのか
ポストモダンのはしりと呼べるのかもしれないし
ある意味では戦後日本を先取りする存在なのかもしれない
そういう人物だった
作品には、自虐的な認識も反映されて...続きを読む
Posted by ブクログ 2016年08月22日
岩波文庫の竹内好訳を読んでから、この本を読んだ。
竹内好の日本語は見事だと思うが、原文の表現を生かし、現在の日本語で書かれた本書も大変良い。
魯迅の文体に近い訳になっているというだけでなく、注釈、解説が素晴らしい。竹内好の注釈も非常に詳しいが、この本の方がわかりやすい。例えば「阿Q正伝」で、阿...続きを読む
Posted by ブクログ 2013年08月16日
古本で購入。
魯迅の作品で読んだことのあるものと言えば、中学の教科書に載っていた『故郷』と高校の教科書に載っていた『藤野先生』くらい。
最も有名な『阿Q正伝』を読んだことがないので、いい機会だと思い読んでみた。
『阿Q正伝』について言うと、まぁおもしろくはない。
徹底して描かれるのは、革命前後の...続きを読む
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