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Posted by ブクログ 2023年08月29日
ジャンヌ結婚までの流れが早すぎて、残りページ数を考えても、悲劇が起きる予感はしていた。
ジャンヌがジュリアンへの愛が揺らぐシーンから雲行きが怪しくなっていった。新婚旅行でチップをあまり渡さなかったり、急に態度を変えたり。
夫婦の仲がだんだん冷めていく様子がリアル。ジュリアンの行動がいちいち蛙化現...続きを読む
Posted by ブクログ 2021年11月26日
ずっと読んでみたかった古典
最近この光文社古典新訳文庫の本をよく手に取ります
すごく読みやすい
他の訳を読んだことないので、この作品が特に読みやすいのかもしれないけど
純潔に育てられたジャンヌが、恋をし結婚、夫の不貞行為に悩み、親の死も経験する
愛する息子は、手紙で金を無心してくる
ジャンヌが過酷...続きを読む
Posted by ブクログ 2015年04月21日
恵まれた境遇で育てられた娘ジャンヌが、希望と期待を抱いて愛した男性のもとへ嫁ぎ結婚生活が始まる。しかし皮肉にも、そこから彼女の転落人生は始まった。
リアリズム文学の名作として挙げられる本作ですが、これが『女の一生』であったら人生に匙を投げたくなります。
女癖の悪い夫、心を通わせた友人、そして最愛の...続きを読む
Posted by ブクログ 2011年05月10日
ありふれた人生の惨めさ、滑稽さ。年齢をとってから読むと、それは笑えるし心安らぐし、救われる気がするから不思議だ。
人生に夢見ていた主人公が現実に打ちのめされていく。しかし自分は不幸だと考える主人公だけでなく、登場人物すべてが現実の中でみっともなさを晒しながらも、それでも何とかギリギリ現実社会の中に...続きを読む
Posted by ブクログ 2023年11月24日
ジャンヌは自分のことを清廉潔白だと思っているけど、全然そんなことはない。少女のころから人の容姿や喋り方を陰で笑い者にしたり、金遣いが荒かったりと、同情できない部分は多い。
それなのに、自分以外の人はみんな悪魔みたいに汚いと思いこんで勝手に悲劇にはまりこんでいるのは滑稽だ。
と、思ってしまいます。
...続きを読む
Posted by ブクログ 2020年04月03日
中学生の頃、こんなに面白い本があったのか!と思った女の一生。大人になって読んで、暗くて絶望しそうな内容だった。確か中学の頃は最後の場面に涙したのだが、今回はへぇといった感じで、感受性の強い時期の読書体験は貴重だったと思った。今は、何度も繰り返す展開の巧みさに気を取られてしまう。Une vieが ある...続きを読む
Posted by ブクログ 2019年07月18日
京都〜山形への新幹線で一気に読んだ。超おもしろかった。
「アンナ・カレーニナ」のアンナも、この「女の一生」のジャンヌも(あと他にもいた気するけど」、テンション上がり下がり激しくて情緒不安定気味で美しくて無垢で無邪気で無知でなんか不幸。ヨーロッパの貴族って皆こういう感じなの?そんな彼女たちに共感して心...続きを読む
Posted by ブクログ 2015年10月25日
厳格なカトリック主義に沿う生き方と、奔放で世俗的な生き方の絡み合いと対比。
自然主義・多神教的な考えを持つお父さんが何故一人娘を厳格な教会付属の寄宿学校に入れてわざわざ貞淑な世間知らずに育てようとしたのか、そこが不可解でしたが、娘だからそうしたのであって、もしも一人息子を持っていたら別の育て方を選...続きを読む
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