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モスクワでの無気力な生活に疲れた青年貴族オレーニンは、チェチェン人と対峙するコーカサス辺境での軍隊勤務を志願する。その地はコサックの自由な精神に溢れていた。そして美しい少女マリヤーナとの恋が彼の内面を変えてゆく――トルストイ青春期の生き生きとした描写が、みずみずしい新訳で甦る! 作家の従来のイメージを一新するような輝かしき青春小説。
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Posted by ブクログ
人が、獣が、山が、これほど生き生きとした物語はほかにあるだろうか。 若きオレーニンから、若きトルストイから吹き上げる爆風を、ぜひ全身で感じてほしい。
ロシア貴族の若者が、コサック地方に赴き、そこの自然と人々に触れることにより自分を見つめ直していく物語。 カジュアルな訳文ですらすらと読める。物語としての大きな展開はないが、だからこそ細部の心情や行為にしみじみし、余韻が残る。
最初はコーカサス地方の情報処理にてこずってしまった。ロシアに住んでいたキリスト正教の青年が戦争を通じ、土地の遊牧民の生活に惹かれていく。なんだか読んでいて、旅先だからこその大胆さを主人公が発揮してるような印象。コサックは流れてきた人達なのかな。元々いるタタール人の方が上品だという表現がある。動物を飼...続きを読む育し、けして洗練された生活でない中で、女性でも気が強く合理的に自分の意見を持っている。この土地の爺さんを主人公にした別の話も読んでみたい。なかなか遊牧民の生活風景に触れる作品がない。
ロシアの文豪・トルストイの初期の作品。 無気力な生活を送っていた青年貴族・オレーニンが軍隊に志願し、中央アジアのコーカサス(カフカス)へ赴任。 雄大な自然に抱かれ、コサックの生活に溶け込み、村の娘に恋をする。 コサックの生活様式、文化、狩猟と酒、チェチェン人との関係などが描かれています。 遊牧民の描...続きを読む写では、やはり東洋的な要素が垣間見えます。 巻末には訳者による解説があり、ロシアにとってのコーカサスの位置づけ、ロシア文学の題材としての役割、こんにちも残るチェチェン問題、またトルストイの略歴と文学の過程も述べられています。 トルストイ自身の若き日の経験も盛り込まれているそうですが、のちの『戦争と平和』や『アンナ・カレーニナ』とは趣きの違う作品だそうです。 ニン、トン♪
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コサック~1852年のコーカサス物語~
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