初恋

初恋

429円 (税込)

2pt

16歳の少年ウラジーミルは、隣に引っ越してきた年上の公爵令嬢ジナイーダに、一目で魅せられる。初めての恋にとまどいながらも、思いは燃え上がる。取り巻きの青年たちと恋のさや当てが始まるなか、ある日彼女が恋に落ちたことを知る。だが、相手はいったい誰なのか? 初恋の甘く切ないときめきが、主人公の回想で綴られる。作者自身がもっとも愛した自伝的中編。

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初恋 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2023年12月13日

    語り口が好きでした。主人公の心情がうんうん分かる分かると痛々しくも分かってしまう。ヒロインが小悪魔的な美女で想像が膨らむ。弄ばれたい衝動に駆られる。読んですぐに再読したくなる。そんな作品でした!

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    Posted by ブクログ 2020年03月24日

    んあ~結構好きだな~!
    言い回しとか表現が好みだったんだけど、それは訳者さんのおかげかな?
    初恋のエピソードとかは目新しいのではないし、特に惹かれるものはないけれど(雰囲気はとても好き)、最後の章が良かったなぁ。そう、改めて考えるとこれって年をとってから自分の初恋を振り返ってるんだけど、何で思い出し...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2019年08月29日

    文章表現が巧みで、じっくり読んで場面を想像する楽しさを感じられた本でした。初恋の恋心の気もちをいろんな言葉で表していてすばらしかったです。ジナイーダが恋をしている相手がまさかの人で、小説後半は目を見開くほど衝撃的な場面が繰り広げられていました。

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    Posted by ブクログ 2017年07月02日

    古い作品だと侮っていたことが大間違いだった。この時代の、さらに日本人ではない国の人々が初恋と言う様々な作家が描くことを試みた永遠のテーマをどのように描いているのかということに興味を持って読み始めた。しかしそこに文化的、時代的違いによって分断されるような異なりはなく、自分も全く似たようなことを考えたり...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2016年03月12日

    今読んでもなお古びないのは普遍的な人間の性を描いているからでしょうね。
    ネットが発達しようが100年前と同じように恋に苦しむのです。って本当に最近は苦しむのか?苦しむのが面倒だから恋愛しないという話も聞くけど・・・
    それにしても、42歳でこんな瑞々しくも身勝手な恋心を描けるトゥルゲーネフ、凄い!

    ...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2013年12月14日

    決してなにかこう小説的に優れているかと言われれば、そうでもないと思う。なにやら高尚らしい終わりかたも取ってつけたようだと思うし。

    表現をうんぬんとかってより、筆がひとりでに滑ってるみたいな勢い、熱を感じられる。思えば冒頭の2人の紳士のためにノートに書きつづってるんだものなあ、律儀としか言いようがな...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2023年04月24日

    ジナイーダが自分のタイプじゃなくて、主人公に全然共感出来なかった。
    ただ好きな女の子を父親に寝盗られるって展開は、源氏物語みたいで面白かった。マイダーノフとかに取られるよりはマシなのかな?主人公もそんなに悔しくなかったって言ってたし。
    全体的に綺麗で、特に最後の青春に関する一節は好きだった。

    青春...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2021年01月14日

    好きな曲の原典で気になった事がきっかけです。

    主人公にとってのこの初恋は、あまりにも鮮烈である意味で大恋愛なものでした。
    私は誰かを好きになった事がないので、自分を変えられてしまうような恋愛が羨ましいですが、当人からしてみればそんな生優しいものではないのでしょう。
    寝ても覚めても頭から離れない、自...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2020年02月09日

    ネジ読書会の課題本でした。16の初恋の甘く切なすぎるときめき。40になった主人公の人に読ませるための日記の形で綴られる。ネタバレしないで読んだ方がいいと、言われていたにもかかわらず、あらすじをつい読んでしまった。

    初恋は、他のどの作品よりも作者自身に愛された幸福な小説であるという。彼の人生そのもの...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2020年03月04日

     豊富な語彙を用いた表現ではないが、テンポよく、主人公が自らの心の内を偽りなく純粋に、私たちに語りかけてくれている感じがした。主人公の内面や行動の描写が適切かつ雄弁で、ありありと伝わってくる。
     初恋の、どうしても陥ってしまう無限ループ的な感じ、高揚感、全能感、幸福感、絶望感、それらに振り回されに振...続きを読む

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