吉本隆明1968

吉本隆明1968

1,056円 (税込)

5pt

団塊世代を中心に多くの支持を獲得してきた吉本隆明。独学によって自らを鍛え、比類なき思想を作り上げた彼の根底にある倫理観とはいかなるものだったのか-。「永遠の吉本主義者」がその初期作品を再読、自らの「一九六八年」の意味を問い直し、吉本思想の核を捉えた著者渾身の評論。吉本隆明はいかに「自立の思想」にたどり着いたか。「私小説的評論」を通して、その軌跡をたどる。

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吉本隆明1968 のユーザーレビュー

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    Posted by ブクログ

    1968年の学生運動にコミットした著者が、当時の若者たちがなぜ吉本隆明を支持したのかということを明らかにする試みです。

    転向論や芥川龍之介論を読み解くことで、吉本の思想の中心概念である「大衆の原像」が当時の学生たちにどのような問題を投げかけたのかを解き明かします。その後、本書で著者がもっとも力を入

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    2017年11月30日

    Posted by ブクログ

    ・今年吉本隆明が亡くなった時、一度はその著書に目を通してみたいと思っていたが、ようやくその機会に巡り合うことができた。と言っても、本書は鹿島茂著である。吉本隆明その人の文章はあまりに難解なためとても理解できるものではないと思い、多少なりとも馴染みのある鹿島茂を通して、その世界の一端を垣間見ようと思っ

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    2012年10月29日

    Posted by ブクログ

    先日吉本隆明が他界したときに、ちょっと前に本書を古本屋で購入していたことを思い出し、引っ張り出して読んだ。
    「吉本隆明」という名はよく目にもするし耳にもするのだけれど、一体何をやったから「巨人」などと形容されるのだろう、というちょっとした好奇心があるだけだった。本書はそれに十分とは言えないまでも応え

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    2012年08月06日

    Posted by ブクログ

    本書を手に取ったのは単なる偶然だった。2011年12月末をもって東梅田の旭屋書店が閉店するというので、とりあえず目に付いた書物を買い漁ったのだが、そのなかに本書は含まれていた。なぜ目に付いたのかというと、おそらく現代思想を語る上で吉本隆明は避けて通れないのだろうが、『共同幻想論』で早々に降参した僕に

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    2012年07月23日

    Posted by ブクログ

    生まれた場所とは違う場所へ、知的に洗練されることで移動することにともなう悲しみについての分析。がこの本の内容ですよ。というのがぴったりくるような気がする。吉本隆明のどういう部分に鹿島さんが惹かれたのかが、高村光太郎などを通して書いてある。ちょっと私情を挟みすぎではないかと思わなくもないが、それなりに

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    2011年09月03日

    Posted by ブクログ

    吉本隆明を読むためのブックガイドとして良いのではないか。自分の言葉で、自分の生活に引き付けて、エモーショナルに語ることは大切だと感じる。

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    2020年04月05日

    Posted by ブクログ

     3月に、ニューヨークに20年ぶり?に行った際に、父の友人(日本人)宅に泊めてもらい、そこで発見した本著。元々吉本隆明の本をいくつか読み、ファンであったため、見つけた時に驚いたのだが、なぜ持っていたのだろう…
     本著は当時の時代背景を知らないと、理解が難しい。

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    2016年06月25日

    Posted by ブクログ

    67点。吉本隆明の思想や論理はあまりに脆弱で隙だらけだとか、ポストモダン論者からみたら、スターリニズムを諸悪の根源とするのは古すぎ。とか言われたりしているが、ある世代の人たちからは絶大なる支持を集めているのも確か。
    自分ら世代でぶっちゃけ吉本隆明ファンという人は聞いたことがない。
    著者もそれくらいの

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    2012年08月13日

    Posted by ブクログ

    全共闘世代の東大卒秀才による「吉本標本化」ですね。私は10年古い「吉本ファン」ですが、こういう風に切り取ると吉本が昆虫採取できますね。ある面、当たっているのですよ、東大卒ですから。内田樹さんと似たような対象の扱いで、ある切り口からうまく料理するんですね、この方達は。頑固として許さない、この道を独歩し

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    2011年08月24日

    Posted by ブクログ

    [ 内容 ]
    団塊世代を中心に多くの支持を獲得してきた吉本隆明。
    独学によって自らを鍛え、比類なき思想を作り上げた彼の根底にある倫理観とはいかなるものだったのか-。
    「永遠の吉本主義者」がその初期作品を再読、自らの「一九六八年」の意味を問い直し、吉本思想の核を捉えた著者渾身の評論。
    吉本隆明はいかに

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    2011年05月28日

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