文学者たちの大逆事件と韓国併合

文学者たちの大逆事件と韓国併合

836円 (税込)

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1910年、大日本帝国自立の犠牲として同時並行的に生起した大逆事件と韓国併合。天皇制国家の理想は植民地主義的想像力と結びつき、日本人の境界を規定する排除/内包の構造を創出した。その衝撃から産み落とされた「日本語文学」を再読し、事件から百年の今、国民国家のフィクションを暴き出す。日本人、在日朝鮮人、被差別部落民、引揚者たち-「日本人」とは誰なのか。

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文学者たちの大逆事件と韓国併合 のユーザーレビュー

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    Posted by ブクログ

    文学者たちの大逆事件と韓国併合 (平凡社新書)
    (和書)2011年08月11日 14:38
    高澤 秀次 平凡社 2010年11月16日


    高澤秀次さんには朝日カルチャーセンターと長池講義でお目にかかったこともあり、この本の題名にも興味を覚えて手にとってみました。

    なかなか興味深く、この主題なら新

    0
    2020年09月26日

    Posted by ブクログ

    明治までは「日本という国家」の認識が人々にはなく、日清日露を経て「日本国民」という意識を生み出すために「日本人ならざるもの」を捏造して外敵とみなした、という視点においての大逆事件を取り扱っている。
    佐藤春夫と与謝野鉄幹についてさわりつつも、森鴎外はスルーして夏目漱石と谷崎潤一郎の作品に落ちている影を

    0
    2023年01月04日

    Posted by ブクログ

    4/9
    全編通して面白かったし、特に大逆事件と文学者のかかわりについてこれまで頻繁に語られてきた鷗外や啄木だけでなかったのはよかった。
    ただ、安易に「ゼロ年代」とか使わないほうがいいと思いますよ。

    0
    2011年04月09日

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    1910年、大逆事件と韓国併合、同時平行的に起こった内外の政治的事件―
    大逆罪の法的根拠となったのは、実に事件の2年前に改訂された刑法第73条、
    「天皇、太皇太后、皇太后、皇后、皇太子又ハ皇太孫ニ対シ危害ヲ加ヘ又ハ加ヘントシタル者ハ死刑ニ処ス」
    であった、という符合。
    また、朝鮮半島では、初代統監の

    0
    2012年05月23日

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

     本書は、大逆事件が文学者に与えた影響を概観する一冊だが、射程の広さと考察の深さで度肝をぬく労作だ。事件のインパクトは、1910年の前後だけでなく、昭和・平成の「御代」にまで続いている。そして日本人の作家だけでなく、朝鮮半島の作家にも、そして当時の日本の植民地化のひとびとに対しても影響を及ぼしている

    0
    2012年04月23日

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