アダム・スミス 『道徳感情論』と『国富論』の世界

アダム・スミス 『道徳感情論』と『国富論』の世界

968円 (税込)

4pt

政府による市場の規制を撤廃し、競争を促進することによって経済成長率を高め、豊かで強い国を作るべきだ-「経済学の祖」アダム・スミスの『国富論』は、このようなメッセージをもつと理解されてきた。しかし、スミスは無条件にそう考えたのだろうか。本書はスミスのもうひとつの著作『道徳感情論』に示された人間観と社会観を通して『国富論』を読み直し、社会の秩序と繁栄に関するひとつの思想体系として再構築する。

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アダム・スミス 『道徳感情論』と『国富論』の世界 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2023年03月23日

    道徳感情論の話はなかなか面白かった。道徳を持った上で経済活動をすると幸福になれる????かも

    その行動が他人に対してどんな影響を与えるのか、もう1人の自分(公平な観察者)で判断する。

    インタラクションが誤解を解く(これは対外的な問題であり、身の回りの人と関わることもそうだし、海外の人と関わること...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2022年08月27日

     アダム・スミスというと『国富論』という書物の名前とともに歴史の時代に覚えさせられた。市場に見は「見えざる手」があり、それに任せればうまくいくという市場自由主義の提唱者のように覚えていた。本書はそれが少し間違っているかもしれないと思わせる内容である。
     『道徳感情論』については殆ど知らなかった。人に...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2021年12月12日

    アダムスミスの思慮深い考えを知ることができます。

    特に、『道徳感情論』の「同感」に対する考え方は興味深いです。

    「神の見えざる手」という言葉だけで
    自由市場主義の単純な人、と誤解していたのが恥ずかしいです。

    本書は知的好奇心を満たしてくれ、文句なしにおススメです

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    Posted by ブクログ 2021年10月02日

    丁寧な解説。正しくは原書にあたるべきなのでしょうが、やはりきちんとした解説書はありがたいです。もし無人島で一人で暮らすのであれば不要な富を求めるのは虚栄心。しかし、虚栄心が経済を発展させる。

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    Posted by ブクログ 2020年12月04日

    見えざる手で知られるアダムスミスが、何を訴えたかったのかがわかる本。
    自分の欲望のままに経済にに関われば経済は成長するという主張かと思っていたが、実はまったく違った。社会的人間として、理性と共感を持つこと、経済や富が人を繋げる手段となること、産業は自然の成り行きで発展すべきであって、過度な政治的な規...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2020年03月07日

    アダム・スミス様、申し訳ありません。
    ワタシは貴方のことを誤解していました。教科書レベルでしか知らない『国富論』から、市場万能主義者と思っていましたが、貴方は経済学者である前に哲学者であり、倫理学者であり、グラスゴー大学で道徳哲学を教えていた人なのでした。『国富論』の前に書いた『道徳感情論』こそ、貴...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2018年03月28日

    道徳感情論と国富論を並べて見せる本です。
    アダム・スミスの射程の深さを知りました。ミクロ経済学だけでなく、行動経済学まで含むのだな、と思いました。

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    Posted by ブクログ 2018年02月07日

    周囲が持つイメージでアダムスミスを捉えてしまっていたことがよくわかった一冊。


    ここに書かれているのは、ストア派をベースにした人間についての深い洞察と、理想的な「秩序と繁栄を謳歌する経済」の姿でした。フロイトの超自我にも通じる「公平な観察者」や、硬直した考えを持つ人物を「体系の人」と読んでみたり、...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2017年06月13日

    本書が出るまで、一般に日本においてスミスは損な役回りを担ってきました。新自由主義の古典や源流として、反対する立場から冷たい目でみられ、かといって推進する立場からは特に擁護もされず。
    今や、新自由主義の賛否両陣営にとって様々なパラダイムシフトが必要になりました。推進の立場にとっては、見えざる手が有効で...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2016年08月12日

    本書は、アダム・スミスの二大著書『道徳感情論』『国富論』を俯瞰することによって、アダム・スミスの描く世界、および両書の関係性を紐解くことを試みた本である。
    アダム・スミスは自己と他者との感情、とりわけ同情に関心があり、その相互作用のいかんによって国家の繁栄が決定づけられることを論じた。彼の論じた内容...続きを読む

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