黒猫遁走曲

黒猫遁走曲

462円 (税込)

2pt

3.2

愛しい猫、可愛いメロウ、美しい、優しい……私の天使……。どれくらい捜したことか?目につくかぎりを、思いつくかぎりの手段を講じて。森本翠が三十八年間勤務した出版社を定年退職した日の夜、メロウは山ほどの花と薔薇色のシャンパンの隙間をぬって、戸外にはじきだされた!?黒猫メロウの捜索と、スターを夢見る隣人の殺人事件がクロスして……。滑稽なぐらい切実で、臨場感あふれる奇想天外なサスペンス。

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黒猫遁走曲 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2009年10月07日

    服部まゆみ第4作目。

    「この人コメディかけるのか!」と目からうろこの1冊。
    いや、本人は実に真面目なんだろうけどね。
    そのまじめっぷりが実に面白い。

    うん、面白いサスペンスでした。

    0

    Posted by ブクログ 2023年08月25日

     服部さん何作か読んできたが本書が1番好みではなかった。ちゃんと物語の世界に入りきらずに読んだから、最後の方よく理解できなかった箇所もあったが読み返す気も起きない。冒頭のイラストレーターと瑠璃のシーンは何だったんだ?いなくなった黒猫を探す翠と、妻を殺した昭平のモノローグの掛け合いは面白かった。

    0

    Posted by ブクログ 2017年05月18日

    本作は有栖川氏の『ダリの繭』同様、角川ミステリ・コンペティションの参加作品で文庫書下ろしで刊行された作品。
    一読して驚くのは、非常に読みやすい文体と内容になっていることだ。ゴシック趣味溢れる『時のアラベスク』や『罪深き緑の夏』の同一作者とは思えないほど、普通のミステリとなっている。恐らく読者の人気投...続きを読む

    0
    ネタバレ

    Posted by ブクログ 2019年05月29日

    お耽美かと思いきや、コミカルでスラップスティックな味わい。
    かと思いきや、所々まぶされていた暗い情念が、終盤にぶわっと明らかになって、ぞっ。
    思わず二度目を読んで、構成の巧みさにびっくり。
    翠と昭平という主旋律の奥に、瑠璃という副旋律の毒がぎらりと光る。

    いろいろ連想できたのも面白い。
    マンション...続きを読む

    0
    ネタバレ

    Posted by ブクログ 2012年07月02日

    定年退職した翠の飼い猫メロウが失踪する。
    隣の古いアパートの昭平は妻幸子を殺したばかり。死体をバラバラにして、隣の建設現場のコンクリートに埋める。メロウは昭平のアパートに住みついていた。
    狂ったようにメロウを探し続ける翠。その姿は、事情を知らない昭平には自分を監視しているように見える。いまいましい老...続きを読む

    0
    ネタバレ

    Posted by ブクログ 2011年10月02日

    出版社を退職し、翻訳家として再スタートを切った翠。
    その矢先に愛猫メロウが行方不明に。
    一方、口論の末に妻を殺してしまった昇平。
    メロウは、昇平の部屋にまぎれこんでいた。
    必死にメロウを探す翠と妻の死体を始末しようとする昭平。
    一匹の黒猫を軸に二人が出会ったとき、事件は起こる…。

    翠の猫へののめり...続きを読む

    0

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