「死と美は同一である 鎧兜を見ながらいくつか考えたことがあります。ちょうどそのとき私はノーベル文学賞を受けた詩人である T・ S・エリオット(一八八八 ~一九六五)の『フォー・カルテット』(『四つの四重奏』)を読んでいる最中でした。そこには死と美ということに関して色々と述べられています。その詩の最後の一行に次のような言葉があります。 The fire and the rose are one. 直訳すると「ファイヤーとローズは一つのこと」、「ファイヤー」というのは恐ろしい人殺しや殺戮のことを指しています。では、「ローズ」は何を示しているのでしょうか。ローズは薔薇、しかしここではローズはコミュニケーションや愛、ロマンスを表していると思います。つまり「死と美は同じである」というわけです。まるで鎧兜の美について語っているようですね。恐ろしい人殺しのファイヤーと愛が同じである、という意味は一体何なのかと考えてみたくなります。」