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捕まれば、死の送還が待っている――。かつて中国・瀋陽の日本総領事館の門前で、中国武装警察が捕えようとする中、必死に敷地内に逃げ込もうとした「脱北者」の姿をご記憶の方も多いでしょう。北朝鮮の金体制から逃げ出した「脱北者」は中国当局にとっても好ましからざる人々でした。2013年、ようやくその脱北問題で国連の人権調査が入りましたが、北朝鮮は一切を否定するなど、彼らの苦難に終わりの見える様子はありません。本書の著者、野口さんは脱北支援、すなわち中国内に潜伏する脱北者たちを国外の安全な場所まで逃がす活動に身を投じました。その距離、直線にして3000キロ。密告者の目を逃れつつ成功して命を助けられたケース、失敗して大きな犠牲を払ったケース。そして入獄した中国南部の「看守所」での、個性の際立った同房者たちとの奇妙な体験。その全部を克明に描きます。
...続きを読むPosted by ブクログ 2013年12月15日
大阪と北朝鮮、大阪と沖縄はたしてどちらが近いのか?
地図をぱっと見た感じあまり変わらない。
そんな距離にいる北朝鮮の人たちがはてしなく遠い道のりを中国の公安から身を隠し日本、韓国に亡命する。
一度目は準備をしっかり行い、無事に日本に帰ることができたが、二度目は準備が出来ず、公安につかまってしまう。途...続きを読む
Posted by ブクログ 2014年06月15日
第一部の脱北者の救出劇より、第二部の看守所のエビソードの方が面白かった。
中国という国の不可思議さおおらかさ、いい加減さ、本当に国際理解というのは難しいと感じた。
また、一方で人間の感情は、そんなには変わらないのかなとも感じたし、結構いい奴も多いんだなとも思った。
著者が、そもそも何で、脱北者の救...続きを読む
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