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父と子のふたり旅が紡ぐ新感覚ロードノベル。
かつて新進気鋭の写真家として脚光を浴びた吉川士朗は、出張中に身重の妻が緊急手術をしたことが原因で、長期の旅行を伴う撮影をやめてしまった。日々の仕事に埋没していた折、旧知の編集長から米国フロリダを旅する紀行写真の企画を持ちかけられる。これは「最後のチャンス」かもしれない……。そんな思いを抱きながら、病弱の妻を日本に残して、小学2年生の息子・登士を「助手」として連れていくことになった。
「世界でいちばん美しい道」を息子と一緒に見にいきたい----。マイアミ国際空港から米本土最南端「0(ゼロ)マイルの街」キーウエストを目指してドライブする「ふたり旅」。ホテル内を無断で撮影しようとして警備員に拘束されたり、夜の繁華街で息子が行方不明になったりと、トラブルの連続で思うように仕事ができない士朗は、つい息子にきつくあたってしまう。しかし、些細なことでケンカをしながらも、旅先で様々な人たちとの出会いを経て、「助手」から「相棒」へと、親子の距離も少しずつ変わっていく。そして「世界でいちばん美しい道」の果てで、士朗たちが出会ったのは……!?
父と息子の交流を描いた感涙必至の紀行小説、待望の電子化。
【ご注意】※この作品はカラー写真が含まれます。
Posted by ブクログ 2011年03月21日
親子の話が好きで、よく読みます。この本も、親子の絆の物語をたくさん書かれている重松清さんが絶賛、と書いてあったので手に取りました。感動しました。父親と7歳の息子の会話が、まるで自分がその場にいるように、聞こえてきます。そして場面場面の景色も、自分が目にしているように、こころに残ります。ぜひドラマ化し...続きを読む
Posted by ブクログ 2015年08月02日
作者の稲葉なおとさんは一級建築士であり、写真家としても活躍されている。B'Zの稲葉浩志さんのいとこにあたる方でもある。
本書は、親子のドライブと、彼らの心の交流を描いた
作品だ。
主人公の吉川士朗は写真家だ。以前、ホテルを題材にした作品で脚光を浴びたが、現在は雑誌関係の細かい仕事を淡々とこ...続きを読む
Posted by ブクログ 2014年08月19日
一言、おすすめです。
それだけじゃ読んでいただけないかと思うので
というかもっと語りたいのでやっぱり一言では終わりませんが。
写真家である父親と小学生の息子のロードストーリー。
舞台がアメリカということで、なんとなく興醒め感(ありふれてるから)がありつつ
手にとったのですが、いやはやそんなこ...続きを読む
Posted by ブクログ 2011年03月16日
フォトグラファーである父が小学二年の息子を連れてフロリダに撮影の仕事に行く。訪れる先々でいろいろなアクシデントやドラマがあり、父は息子との絆について改めて考える。
っていう、まあ、ありがちなストーリーで、内容もおおよそ想像通りなんですが、息子の思考と父親の思考のギャップがうまく書けてると思います。異...続きを読む
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