堕落論・日本文化私観 他22篇

堕落論・日本文化私観 他22篇

946円 (税込)

4pt

昭和21年4月に発表された「堕落論」によって、坂口安吾は一躍時代の寵児となった。処世術などクソ食らえ。自分にとって恥しくない内なる自己。他者などではない、この〈自己〉こそが一切の基準だ。それと戦い続けること。作家として生き抜く覚悟に貫かれた安吾の視線は、物事の本質にグサリと突き刺さる。(解説=七北数人)

...続きを読む

堕落論・日本文化私観 他22篇 のユーザーレビュー

\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2023年06月16日

    新潮文庫の堕落論はすでに持っていますが、「茶番について」を読みたいがためにこちらも買いました。

    荘子や大江健三郎を読んだ影響で、自分が今年に入ってから考え続けている「不合理」の正体について、「茶番について」はひとつの着地点を提示してくれました。

    早稲田大の入試にも出たようです。
    全体としても大変...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2020年11月30日

    小林よしのりの「堕落論」に触発されて読みました。筆者は「日本は敗戦後、道義が退廃したと言われるが、そうではない。変わったのは世相の上皮であり、人間は変わっていない。むしろ、人間は堕落するものだ。堕落することでしか人間を救う道はない」と主張している。「戦前の人間は立派だった」「戦後日本人はだめになった...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2018年01月08日

    甘ったるい偽善的な装飾を嫌い、徹底してものごとの奥底に光る「ホンモノ」を見つけ出そうとした文豪:坂口安吾。その格闘の軌跡。

    0

    Posted by ブクログ 2015年11月12日

    短編小説の名手といえば、外国なら、
    モーパッサン、チェーホフ、S・モーム、O・ヘンリー、ダール、ポー、
    あたりがまず頭に浮かんできますね。
    特に、ロアルド・ダールが大好きです。
    ヒッチコック映画を観ているようでぞくぞくします。

    日本で言えば、
    森鴎外、永井荷風、芥川龍之介、志賀直哉、稲見一良、山本...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2013年12月04日

    集英社版の堕落論を読んで、非常に感銘を受けたので他のエッセイも読みたく思いこちらも読んだ。非常に面白く、新たな思想に触れて感銘を受けると同時に、数を重ねる事で彼の思想が立体的に浮き彫りになってきた気がする。非常に首尾一貫した、人間愛者だと感じた。ネガティブなイメージが先行してしまうのかもしれないが、...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2012年04月15日

    安吾の作品について語ろうとすると、どうしても安吾について語ることになってしまう。
    私にとって、こういう作家はほかにいない。

    安吾の文章は、安吾の血肉なのではないかと思ってしまう。
    そう思うくらい、私は彼と彼の作品を区別できない。


    「文学のふるさと」「日本文化私観」が好き。
    ドライアイス工場を美...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2009年10月07日

    9/23
    どちらかというと「日本文化私観」に安吾のすごさがある。
    終戦後とはいえ、あんなことよく言えたもんだ。

    0

    Posted by ブクログ 2022年12月11日

    坂口安吾(1906-1955)の代表的な評論を収録したもの。安吾は「生きる」ということに対して常に誠実であろうとした、という強い印象を受ける。「生きる」ことの根底にある人間の絶対的な孤独や哀しみから眼を逸らそうとする欺瞞的態度に徹底的に抗おうとする、安吾の精力の甚だしさを感じさせる。

    □ 無意味
    ...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2021年11月08日

    坂口安吾は、日本文学史上の作家として評論が代表作として取り上げられる稀有な作家です。
    本作に収録された24篇の作品はすべて氏によって書かれた評論、及びエッセイです。
    戦中戦後を通して時代を見通した、本質をついた、あるいは、感情を隠さず書き連ねられた文章が収録されています。

    作品数が多いので、一作ず...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2016年09月14日

    読んでいて、正直難しいと思う部分が多かったです。
    しかし全体を通して、筆者の一貫した思いを感じるエッセイでした。強い思いがあって書かれたものだと感じました。だからこそ、書かれた当時から時代は変わっても、変わらず読み継がれ、胸に響く文章なのだと思います。

    とにかく、苦しくても悲しくても、もがいて生き...続きを読む

    0

堕落論・日本文化私観 他22篇 の詳細情報

閲覧環境

注意事項あり
  • 【閲覧できる環境】
  • ・ブックライブ for Windows PC(アプリ)
  • ・ブックライブ for iOS(アプリ)
  • ・ブックライブ for Android(アプリ)
  • ・ブックライブ PLUS for Android(アプリ)
  • ・ブラウザビューア
  • 【閲覧できない環境】
  • ・ブックライブ for Windows PC(アプリ)
  • ・ブックライブ for iOS(アプリ)
  • ・ブックライブ for Android(アプリ)
  • ・ブックライブ PLUS for Android(アプリ)
  • ・ブラウザビューア

※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。

この本をチェックした人は、こんな本もチェックしています

岩波文庫 の最新刊

無料で読める エッセイ・紀行

エッセイ・紀行 ランキング

坂口安吾 のこれもおすすめ

日本文化私観

日本文化私観

無料あり
  • 試し読み

青鬼の褌を洗う女

青鬼の褌を洗う女

無料あり
  • 試し読み

諦らめアネゴ

諦らめアネゴ

無料あり
  • 試し読み

諦めている子供たち

諦めている子供たち

無料あり
  • 試し読み

悪妻論

悪妻論

無料あり
  • 試し読み

悪魔 乙女の本棚作品集

悪魔 乙女の本棚作品集

足のない男と首のない男

足のない男と首のない男

無料あり
  • 試し読み

新らしき性格感情

新らしき性格感情

無料あり
  • 試し読み

同じジャンルの本を探す