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Posted by ブクログ 2019年06月18日
雪は天からの手紙である・・・という有名な言葉が載っている本。
昭和初年。雪と言えばまだせいぜい美的興味かはたまた生活の障害物でしかなかった時代に、筆者・中谷宇吉郎氏は雪の結晶を撮影し、分類・体系化し、さらには種々の条件下で人工の結晶を作って空の大気状態を類推するところまで研究を進め、世界的な評価を...続きを読む
Posted by ブクログ 2014年12月04日
文章が美しい本。
とりあえず本論に入る前の第1章「雪と人生」。主張のひとつは「雪の降らぬ地に生活しているものに向かって、雪の災害を説き知らせることは至難のこと」というもの(初めに引用する『北越雪譜』という本の主旨らしい)。
そしてもうひとつは、「日本において雪の研究をもっと真剣にしなければならぬ」...続きを読む
Posted by ブクログ 2012年03月04日
「すべての事柄についての一般的の知識の向上は、必ず後日そこから優れた成果が出てくる土台となるものである。」
この言葉を体現しようと書かれた本だと感じた。最初に雪に対する社会的な問題意識や情熱が熱く書かれていてそれだけで胸が熱くなった。その問題意識の解決の為に、自分の信じるよりよい世の中の為に文化レベ...続きを読む
Posted by ブクログ 2010年11月30日
中谷さんは、1900年生まれの物理学者。世界に先駆けて人工雪を作ってしまった人。
この、岩波文庫の名著『雪』では雪の被害に始まり、生成条件を解き明かし、雪の正体をつかまえるために人工雪を作る過程が描かれています。
科学のお話なので、一般人にわかりやすく書かれたものではあるけれど、わたしには少々難し...続きを読む
Posted by ブクログ 2015年03月24日
実際は学問的な難しいところもありながらも,うつくしく,誰でもわかるように説明する能力はすばらしいものである.この本は実際の研究のほんの一部であるだろう.さらに,あたかも簡単なように書いてあるが,さまざまな工夫や困難のもとになしえた結果であることは少し考えれば想像できる.ともかく,研究をこのような形で...続きを読む
Posted by ブクログ 2013年12月11日
「雪の結晶は、天から送られた手紙である」という趣深い一文で有名な本作だが、同時にこれほどまでに科学的誠実さに溢れた本が他にあるだろうか。降り積もる雪のひと欠片を丁寧に観測し、吹きすさぶ冬景色の中、時には氷点下の実験室で根気強く分析を続けていく。やがてその研究は雪の結晶の多様性を明らかにし、世界初の人...続きを読む
Posted by ブクログ 2012年01月10日
「千夜千冊」の一冊目に上がっている『雪』。昭和13年に中谷宇吉郎博士によって書かれた作品です。(ちなみに、世界で初めて人工雪の実験に成功した方だとか)
内容は雪の研究の歴史、日常から見た雪(主に災害について)、雪の結晶について、そして初期の人工雪を作る過程。中でも人工雪を研究する箇所については、工...続きを読む
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