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「安寿恋しや、ほうやれほ。厨子王恋しや、ほうやれほ」の『山椒大夫』、弟殺しの罪に処せられた男の心情を綴り安楽死の問題に触れる『高瀬舟』のほか、「お上の事にはまちがいはございますまいから」という少女の一言『最後の一句』など、烈しい感情を秘めつつ淡々とした文体で描いた鴎外晩年の名品6篇。(解説=斎藤茂吉)
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Posted by ブクログ
どれも教科書に載ってもおかしくないような筋書き (実際、どこかの国語の教科書に載っているかも)。その意味では、やはり『高瀬舟』が深い。TikTokばかり眺めていないでその時間で一冊でも本読んでほしい。 文芸としてため息がでたのは『最後の一句』。長女の最後の一句の鋭さにもひやっとしたが、それ以上に本...続きを読む当に子供を殺して親を放免した奉行のやりかたにもっとヒヤッとした。これで親子共々釈放していたら、胸はすっきりするが、正直それでは何ものこらない。覚悟と覚悟が正面からぶつかった感じにため息がでた。色んな意味で。 『魚玄機』『寒山拾得』は中国が舞台、というか中国の文献を元にした半フィクション。『魚玄機』はすこし難しかった。なにより時代背景とか知らないことが多すぎて…… 魚玄機は「易求無價寶,難得有情郎」という一句が有名らしく、それだけ覚えていたが、『甄嬛傳』38話にでてきたので思わず反応してしまった。
山椒大夫を読みたくて手に取ってみたものの他にも衝撃的な作品が多くものすごく考えさせられます。 「最後の一句」 これは、まさにいちの最後の一言につきる作品。心に突き刺さります。今現在の多くの政治家に読んでほしい一編。人が人を信じるということはこれほどにも重く心に響くことであろう。 「高瀬舟」 こちらも...続きを読む今時な・・・ 安楽死は罪か?個人的には罪には問いたくない犯罪であると思っています。安楽死への原動力は優しさであることが多々あると感じる。一概に全てとは言わないけれど、医療用が全てを救えない今の段階では一考の余地があるのではないかとかんがえます。 そして、貧困。これも今の特殊な社会状況下においてはこの物語に匹敵するような経済状況に置かれているだろう人がいるだろうということ。喜助のような清貧な心を持つひとならばよいが、それだけではすまないはず。 色々併せ考えると、喜助の出来た人格か浮かび上がる。
表題2作が読みたくて。どちらも短い作品ながら深く考えさせられるテーマを背負っています。多くを語っていないぶん読み手によって様々な捉え方や考え方ができるので、読後に他の方の意見を聞いてみたくなりました。 数年後に再読したらその時々で異なる登場人物に心を寄せている気がします。 好きとは違う、心の奥に根付...続きを読むくような名作。 『山椒大夫』 私の父は「『山椒大夫』=『安寿と厨子王』じゃないか!」と読後に膝を打っていたので、世代によっては後者のタイトルの方が童話などで馴染み深いのかもしれません。 人買いによって悲運を辿る幼い子供たち――現代の日本では考えにくい描写が多々あります。しかし姉と弟、早々に離れ離れになった母親、三者どの立場を想像しても心苦しく、それぞれの胸の内が痛いほど伝わってきます。一つ一つの行動が自分より家族を想ったものばかり。さまざまな覚悟のかたちを見出だせます。 『高瀬舟』 罪人を舟に乗せ護送する役を務める者たちのなかでも、特に嫌われていた高瀬舟の担当。その役に就いている庄兵衛はある日、まるで「遊山船にでも乗つたやうな顔」で高瀬舟に乗り込んだ罪人の喜助を護送することになる。 大きなテーマは「知足」と「安楽死」。 特に後者については喜助と同じ状況になった場合、頭ではこうだと思っていても実際の状況ではもっと感情的になるだろうと思うと他人事とは思えません。「君はどう思う」という問いが反芻しました。
表題、山椒大夫も高瀬舟も、とても有名な話。 高瀬舟は、確か学生の頃に教科書か何かで読んだ気がする。 けれど、どちらも、こんなに短い話だったろうか。 記憶にある限りでは、もっと長かったような気がしたのだけれど。 読み終えた時にはそう思ったのだけれど、少し間があいて、また読み直してみたら、同じ印象を抱く...続きを読む。 こんなに、短い話だったろうか。 言葉を尽くして説明されているわけではなく、むしろ読者に判断をゆだねるかのように完結に記された部分も多いのに、なぜか、心には長く残る。 いつか、どこかで、「本当にそれで伝わるなら、言葉など一言で事足りる」というような話を聞いた記憶があるが(夏目先生だったろうか?)、森鴎外の小説は、それなのかもしれない。
高瀬舟が読みたかった。 昔読んだときにはかなり強烈に思えたが、意外にあっさりしていた。 遠島になった喜助の晴れやかな顔の方が、今回の私には印象深い。 弟殺しの罪よりも、貧しさから抜けられる喜びを感じる喜助。 そこには弟を殺した後悔はない。 むしろ殺したおかげで褒美をもらったかのようだ。 鴎外は安楽死...続きを読む肯定派だったのかもしれない。
言わずと知れた大文豪・森鴎外の短編集。わたしのような素人にぴったりの文庫だと思いました。鴎外がどんなひとだったのか、気軽に親しむことができます。 好きだったのはやはり『高瀬舟』、『最後の一句』『山椒大夫』かな。見事。
中学生の時、誰かからの貰い物。 難しそうな上、地味な装丁。 読む気はなかったのに、何とはなしに眺めていると、 のめりこんでいました。 姉弟、家族、大事な人に対する一途な思いと行動に心打たれました。 最後の一句が大好きです。 いちはわたしの姉に似ています。
♪めいさく さんしょうだゆう〜〜♪は、本当に名作だった…!! 泣ける。兄弟いる人は特にやばいんじゃなかろうか。全部重ねて読んじゃったぜぃ。教科書に載ってるような作家って避けてきたけど、いいものですね。
森鴎外(1862-1922)著。収録作品は鴎外晩年の短編小説:『山椒大夫』、『魚玄機』、『じいさんばあさん』、『最後の一句』、『高瀬舟』、『寒山拾得』の全6篇。柳田国男も研究した『山椒大夫』、余りにも有名な、安楽死について触れる『高瀬舟』など、文学的価値の高い作品が収録される。
一つ一つ読み応えがある。全てに感想を書くと長くなる。大人になってわかった、「最後の一句」の鋭さ。今の世にもなお、いや今の世だからこそ改めて読み直されてほしい。
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