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Posted by ブクログ 2019年11月04日
森鷗外の歴史小説三作品「興津弥五右衛門の遺書」、「阿部一族」、「佐橋甚五郎」が収録されています。
目的は「阿部一族」でしたが、この三作は鷗外の初期の歴史小説として代表的な作品で、三作まとめて単行本『意地』に収録されていたものとなります。
いわゆる「鷗外歴史もの」として書かれた三作であり、セットで語ら...続きを読む
Posted by ブクログ 2014年03月22日
本棚で眠っていたので。
鴎外の初期の歴史小説三篇を収録。
「殉死」がある意味では当たり前だった頃の人物を取り上げ、殉死・一族滅亡を描く。描き方もとても淡白で逃げ場のない感じを常に与えてくれる。
恩からの殉死というものが建前としてあるが、なによりも殉死として彼らを掻き立てたものは、恩を受けといて殉死し...続きを読む
Posted by ブクログ 2022年04月29日
他の家来、皆殉死が許されてるのに自分だけ許されない。理由はホントにしょーもない。なぜかいけ好かないから。殉死できない。自分だけ生き延びることで周りから命惜しい奴と思われる。そして、自害。残された子供たちも、父の無念を晴らそうとするけど、、、どうしてこうなった。
死ぬ事も美学。そんな印象だった。
明...続きを読む
Posted by ブクログ 2015年12月28日
正直言って、私にはこの本は重すぎた。
字が小さいとはいえかなり薄いのに、久々に読み終えて頭が痛くなるほど考えた一冊になった。
あえて『阿部一族』だけについて書きたい。
細川忠利の死に伴い、十八人が殉死した。
彼らはすなわち、忠利公の了解あるいは暗黙の了解によって許しを得て、彼の死後自ら命を絶った者...続きを読む
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