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※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 ユダヤ人の脳味噌から生れた精神分析学なるものを自家薬篭中のものにして、快刀乱麻を断つごとく、この湿っぽい日本の現実や、私たちの卑小な自意識のドラマの構造を、白日のもとにあばき出してくれる。
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Posted by ブクログ
2011/07/09 最初は偏屈でいけ好かない本だと思っていたのだが、 「性について」辺りから徐々に面白くなり、 最後の「自己について」の章はするすると読み進められた。 「自己嫌悪の効用 ──太宰治『人間失格』について」では、 効用どころか、自己嫌悪がいかに自己欺瞞的であり、狡くて、 自己中心的...続きを読むな詐欺の温床であるかを述べていて、 少し行き過ぎとは思ったものの、内容は非常に痛快です。 自分の純粋性を心底信じている人が読むと、酷く苦い思いを味合うかも。 全体を通して著者の偏ったものの見方が目立つが、 ある一面では、とても鋭く切り込んで物事を捉えているので、 目を見開かされることも多かった本でした。
著者の代表作であり、その思想のほとんどが、この本ですでに完成したかたちで提出されています。 著者の出発点になっているのは、人間は本能が壊れた動物であるという認識です。本能が壊れたことで人間は現実から私的幻想の世界へと遊離するようになってしまったと著者はいいます。そして、そのような人間をどうにかして...続きを読む現実と折り合いをつけさせるために、各人の私的幻想の一部分を抽出して共同幻想をつくりあげる必要が生じたと主張します。 国家や言語、性など、人間の諸文化を共同幻想として解釈する論考や、近代日本が、誇大妄想的な内的自己と場当たり的な対応に終始する外的自己に分裂してしまったという主張が展開される「日本近代を精神分析する」という論考などが収録されています。 また、幻想の自我と現実の自我との分裂によって、自己嫌悪やセルフ・イメージなどを解釈した論考、心理学という学問の意義を問いなおす論考などもあります。 さらに、著者が若い頃に新体詩人をめざしていたという回想と、自作の新体詩やヴェルレーヌの翻訳などもあります。 「唯幻論」という視点で、人間に関するあらゆる事柄を一貫して説明しており、おもしろく読むことができました。
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