論文捏造

論文捏造

946円 (税込)

4pt

科学の殿堂・ベル研究所の、若きカリスマ、ヘンドリック・シェーン。彼は超電導の分野でノーベル賞に最も近いといわれた。しかし2002年、論文捏造が発覚。『サイエンス』『ネイチャー』等の科学誌をはじめ、なぜ彼の不正に気がつかなかったのか? 欧米での現地取材、当事者のスクープ証言等によって、現代の科学界の構造に迫る。なお、本書は内外のテレビ番組コンクールでトリプル受賞を果たしたNHK番組を下に書き下ろされたものである。

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論文捏造 のユーザーレビュー

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    Posted by ブクログ 2020年11月28日

    「ノーベル賞受賞確実」と言われた物理学界の若きスターが起こした「史上空前」の論文捏造事件がなぜ起きたのか?どうやって周りは気づいていったのか?が丹念に描かれ、一本のサスペンス小説のような面白さです。
    研究内容や物理分野の研究の世界の特徴などはわかりやすくサラッと書かれているので、学術研究の分野のこと...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2017年08月21日

    NHKで放送されたドキュメンタリー番組「史上空前の論文捏造」の
    書籍化である。

    科学の世界に彗星のごとく現れた若き研究者ヤン・ヘンドリック・
    シェーン。世界中の優秀な科学者が終結するアメリカ・ベル研究所
    を舞台に、彼は超伝導の世界で次々と斬新な研究結果を発表した。

    物理学上の大発見だっ...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2015年03月15日

    最近起こった論文捏造問題に酷似している、
    ヤン・ヘンドリック・シェーンの不正を取り上げていると、
    インターネットでみかけて。

    NHKの番組を画像を書物に落とし込んだものながら、
    素人でもわかるぐらい論文内容の超伝導を易しく説明してあり、
    インタビューした人物やその場の雰囲気が伝わってきて
    非常に面...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2014年10月29日

    シェーン カムバック、と呼んだところで彼はもう帰ってこない…。やっぱりクラスでも性格よくて成績いい人ってのは悪事を働いても疑われないわけで(ドラえもんのガリ勉くんみたいな)、まるで魔術にかかったかのような科学界総催眠化は他人ごとの事態ではない。そして捏造を誘発する各専門分野の分業、企業競争…つまりカ...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2014年05月13日

    12年前に発覚した,科学史上最大の捏造事件。その経緯と背景,科学の抱える課題について,綿密な取材に基づいて描き出した好著。
    現在日本を騒がせている事件との共通点の多さに改めて驚く。若き研究者,権威ある科学者との共著,有名研究所,メディアへの露出,再現実験の不首尾,同業者からの告発,図の使い回し,「単...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2014年04月26日

    学術雑誌を「世界に関して発見された真理を報告する場」「そこに掲載された論文はすべて絶対に正しいものであるべき」と見る(素朴な?)見方は研究者としては賛同できませんが、それ以外の点については非常によく書けている本だと思いました。

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    Posted by ブクログ 2014年03月16日

    STAP細胞が話題になっていたから読んでみたけど非常におもしろかった

    また、今回の小保方騒動と類似している点も多く見られたように思う

    組織としての問題
    大学の教育体制
    悪意の有無
    再現性
    などなど、今回の騒動を考える上で重要な要素が多く含まれているのでSTAP細胞について興味を持っている人にはぜ...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2013年01月26日

    世紀の変わり目に起きた,一人の若手研究者による大規模な捏造事件を追ったドキュメンタリー。この事件は解決までに3年を要した。なぜこんなに時間がかかったのか。どうすれば捏造は防げるのか?
    エピローグでは執筆の動機について書いてある。急速に変化する世界の中で,科学は,あるいは我々はどのように「わからなさ」...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2024年03月19日

    タイトル通り論文不正についての話。
    研究会では有名な研究不正の話が細かく書かれておりどのように生まれるのかどのように対策するのか述べられている。
    学術の世界で不正はあってはならないもので考えされられる本であった。

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    Posted by ブクログ 2021年09月10日

    平成史ブックガイドから。これは、物語的にハラハラする展開が楽しめる一冊。捏造が発覚した後の、当事者の発言が殆ど聞けなかったのは痛いけど、それはリアルワールドでは仕方ないことかも。これがもう、20年近くも前の話。以降、加速度的に細分化を続ける研究の世界だけど、意外にも捏造乱発は食い止められている?自分...続きを読む

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