考えることの科学 推論の認知心理学への招待

考えることの科学 推論の認知心理学への招待

726円 (税込)

3pt

日常生活での思考は推論の連続といえる。その多くは論理形式に従うより、文脈情報に応じた知識を使ったり、心の中のモデルを操作してなされる。現実世界はまた、不確定要素に満ちているので、可能性の高さを直観的に判断して行動を決めている。推論はさらに、その人の信念や感情、他者にも影響される。推論の認知心理学は、これら人間の知的能力の長所と短所とをみつめ直すことによって、それを改善するためのヒントを与えてくれる。

...続きを読む

考えることの科学 推論の認知心理学への招待 のユーザーレビュー

\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2023年12月04日

    1997年が初版で、私が買ったのは2021年8月30日の16版でした。

    心理学の面白い実験がいくつか紹介されていて、興味深かったです。

    いちばん、不思議なのは三人囚人問題で、ヒントを与えられた後のほうが、助かる確率が下がってしまう、という話でした。

    0

    Posted by ブクログ 2018年11月12日

     人間の判断過程・推論の仕方がどのようなものであるか、を描いた本書。
     私たちの推論やものの考え方というのが、統計学や確率論、論理学などに忠実かというと、そうではない(そうではないからこその、この一冊の本なのですね)。
     それどころか、人間の推論の仕方は、-この本ではいくつかの実験結果が紹介されてい...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2012年11月26日

    市川先生の本・論文には色々とお世話になりました。
    この本は、ほんとに初心者にも分かり易くて、しかも面白かったです。つい、読んだことを誰かに言いたくなったり、実験してみたくなったりしました。

    人間の「思考」が科学で紐解けるようになる日はまだまだ先のことになりそうです。

    0

    Posted by ブクログ 2012年11月08日

    本書のメインテーマは、人間の推論について心理学的な立場から眺めてみることです。認知心理学や社会心理学の推論研究に基づいているので、確率論や統計学が苦手でも理解できるでしょう。読み返す度に違った気づきを与えてくれるでしょう。折々、再読したい一冊です。

    0

    Posted by ブクログ 2010年05月18日

    数学を学ぶと必ず通る道には確率がある。高校や大学で。数学好きな僕だから、確率は面白かった、でも少しだけ苦手だった。その少しだけの理由が、この本の中あった。確率のなかに潜む心理。心の中で隠れて動く統計。それを少々難しく、でもできるだけわかりやすく、そしてちょっと楽しく教えてもらった。認知心理学とかなに...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2010年01月03日

    論理学、認知心理学の最初の書物としては最適。今でこそ行動経済学その他、この分野の入門書は数多くあるが、平易でありながら、根源的である点で群を抜いていると思う。

    0

    Posted by ブクログ 2023年10月26日

    「結果に賛成だと、推論過程も正しいと思ってしまう」

    「その行為が無意味である(つまり新しい情報をもたらさない)とき、仮説の確かさは当然ながら高まらない」

    シェマ フレームによる知識表層 スクリプト ボトムアップ

    面白さを「ドラえもん」という漫画に帰する為に必要な条件

    一貫性 テレビでも、映画...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2018年12月15日

    われわれのおこなっている推論にかんする認知的なエラーやバイアスについて、さまざまな実験などの事例を引きながら解説している本です。

    ベイズの定理にかんする認知的な錯誤を解消するために、ルーレットで表わされる同型図式を用いて説明する箇所は非常にわかりやすいと感じました。ほかにも、認知や行動を改善するた...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2018年11月04日

    臨床推論を勉強するにあたり、認知心理学に興味を持ち手に取った。
    人がどのように考えて推論しているのか、どういうクセがあるのか。
    人間はさまざまな状況と能力的な制約の中で、
    「だいたいにおいて」うまくやっていくための思考のしかたをとる。のだと。なるほど。
    この領域を、より掘り下げて学んでみたくなりまし...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2021年08月08日

    「『人間はもともと日常生活では合理的で賢いものだ』という人間観に対する、私の部分的な反論」と言うとおり、人間の考えると言う行為が当てにならないことも往々にしてあることを説明している。内容としては、『経済は感情で動く―― はじめての行動経済学』や『人間この信じやすきもの』と共通している。ただ 、『経済...続きを読む

    0

考えることの科学 推論の認知心理学への招待 の詳細情報

閲覧環境

  • 【閲覧できる環境】
  • ・ブックライブ for Windows PC(アプリ)
  • ・ブックライブ for iOS(アプリ)
  • ・ブックライブ for Android(アプリ)
  • ・ブックライブ PLUS for Android(アプリ)
  • ・ブラウザビューア

※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。

この本をチェックした人は、こんな本もチェックしています

中公新書 の最新刊

無料で読める 学術・語学

学術・語学 ランキング

市川伸一 のこれもおすすめ

同じジャンルの本を探す