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※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 自我とは本能の壊れた動物=人間がつくりあげた幻想である。対人恐怖症も甘えも卑屈さも近代的自我というまぼろしを追い求めた日本人の病なのだ―。フロイドを乗り越え独自の体系を構築したものぐさ流精神分析学による自我論の集大成。
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Posted by ブクログ
唯幻論の観点から「自我」の解明に挑んだ本です。なお、文庫版の「解説」を執筆している小此木啓吾は、本書を「最も体系的な岸田理論の書」としています。 近代以降、日本では「近代的自我」の確立の必要性がくり返し論じられてきました。しかし著者は、西洋の自我は唯一絶対の神によって支えられており、それを抜きに「...続きを読む近代的自我」だけを導入できると考えるのは誤りだといいます。 人間は本能の壊れた動物であり、幻想的なナルシズムの状態でこの世界に生まれてきます。その後人間は、幻想的なナルシズムと現実との折り合いをつけるなかで、「自我」を確立しなければならず、この点では日本人も西洋人も変わりはありません。ただし、従来の日本人は「世間」というものに縛られており、近代的な個人が十全に確立されていないと考えられてきたのに対し、西洋人は唯一絶対の「神」を介して「自我」を確立する道を選びました。このような違いがあるとはいえ、西洋的な自我こそが本来的だということはできないと、著者は主張します。 ところが近代になって、「神」への信仰が効力を失ってきたことで、人びとは新たな問題に直面することになります。「神」に依拠して「自我」を確立することのできなくなった人間は、他者の欲望を自己の欲望とすることで、「自我」を確立しようとします。しかし、こうした他者への依拠は、自我の自律が幻想にすぎないという事実をわれわれに突きつけます。このため、現代人は他者への憧憬と憎悪のダブル・バインドに苦しめられることになったと著者は論じています。 著者の基本的な主張は、すでに『ものぐさ精神分析』で展開されていますが、本書では自我論に絞ってよりくわしい考察が展開されています。
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